花嫁

綴。

第1話 花嫁

 幼い頃は母親と手を繋いで歩いた。

 時には父親と3人並んで歩いた。


 よちよち歩きの私はいつも見守られながら。

 転んで泣いて、ケガをしながら。

 傷がつけば血が出る事を教わった。



 そして今、私はあなたと手を繋いでいる。


 喧嘩をしたり笑ったり。

 その道は決して真っ直ぐではないかもしれないけれど。


 あなたを信じて。


 病める時も健やかなる時も。


 この手を離さないで歩いていく。




        ─ 了 ─

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

花嫁 綴。 @HOO-MII

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ