タイトルの意味にゾッとした

タイトルからどちらかといえば軽い作風を想像していたのですが、いい意味でやられました。
「Vtuber」という新しい姿を得ても、結局素顔の自分を全く愛せずに、自然体で愛されてしまう冬星さんに嫉妬をしてこのような行動に走ってしまった夏恋ちゃんが……こう、見ていてとても悲しい。
どこかでこれを止められる何かがもしあったら。
そして、こうなる前に誰か一人でも素顔の葉月夏恋を認めてくれていたら。

胸にぽっかりと穴が開いてしまうようなお話でした。
「麗詩かれん」という姿も捨ててしまうことになった葉月夏恋は、今後どのように生きていくのでしょうか。その後の様子が一切描かれていない分、それを想像したくなるような余韻を残す終わり方だった、と思います。