第20話 イベント始まったけど、……こんなんでどうかしら?


 「はーい、それじゃ二人共っ、そろそろ行くわよっ!」


 今回のイベントは沙樹が俺に同行してくれた。


 「沙樹さんっ♡ 俺の事、ちゃんと見てて下さいっ! あっ、あと……今夜楽しみにしてます」


 「ばっ、バカっ!」


 沙樹はあたふたしながら蓮の頭をポカっと叩いて、顔を赤くしながら俺をチラチラ見ていた。


 「沙樹っ! 『オマエは俺の事だけ見てればいーんだよ!』」


 俺様モードの声で沙樹に近づくと、


 「あぁっ、その声っ♪」


 ボカッ!


 蓮に殴られた。


 「行くぞっ、バネ太っ!」



 ※※※



 「まもなく本番入りまーす!」


 今回、俺はゲストという事で、蓮に呼ばれる迄は舞台袖で待機している。


 そしてまもなく、会場に蓮のラジオのオープニング曲が流れ出しステージの幕が上がる。


 キャーっと言う黄色い歓声が会場に響き渡る中、蓮は中央に置かれたソファーに足を組んで座っている。



 蓮「みんな元気かぁーっ?」


 「「「「ゲンキィーっ♡」」」」


 蓮「それじゃみんなで一緒にタイトルコール、ヨロシクっ!」


 蓮「東十条 蓮のぉ、せーのっ!」


 「「「オ蓮トコ、来ないかぁ〜♡」」」


 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「改めましてこんにちは、東十条 蓮です!」


 「カメラ、……ここかな? 配信見てくれてるみんなっ! 『今日はありがとな♡』」


 キャーッ♡♡♡


 蓮「えーっと、今日は久しぶりの公開生放送で、なんと配信もあるみたいだから……」

 

 蓮「この業界では友達少ないで有名な俺の……」


 クスクス クスクス


 蓮「数少ない親友をゲストに呼びました」


 「おーい『オ蓮トコ、来ないかぁ〜?』」


 BGMが流れて、俺、登場!!


 キャーッ♡

 キャーッ♡ バネ太ぁ〜っ♡


 蓮「オイッ、今『キャーッ♡』って言ったヤツの顔、覚えたからな! 後でケツ、引っ叩いてやるっ!」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「それじゃ、自己紹介ヨロシクっ!」


 バ「『いらっしゃーせー! あなたのハートあっためますか?』」


 キャー、キャーっ♡

 パチパチ パチパチ👏


 バ「えー、店員役でお馴染みの『あなたとコンビに』『バネ太』こと赤羽亮太ですっ、本日は宜しくお願いしますっ!」


 アハハハハ ハハハハ

 

 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「お前さっきまでTシャツだっただろ? 何で『ノーソン』の制服着てるんだ? 自前か?」

 

 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「オイオイ、いきなり自虐ネタかよ? で、何そのキャッチフレーズ? ダサっ!」

 

 バ「『オ蓮トコ来ないか?』よりマシだろっ! 誰がつけたんだ? このタイトル」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「俺がつけたんだけど、……みんなぁー、カッコいいよなっ?」


 シーン


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「今日はもうヤメだっ! 俺、もう帰るからなーっ!」


 エーッ

 ヤダーッ!


 蓮「じゃ、……もっかい聞くぞ? 


………カッコイイよな?」


 シーン


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「……と、まぁここまでがワンセットだからな!」

 

 バ「凄いな、……みんな良く分かってるなぁ!」


 蓮「ところで、……お前、役だけじゃなくて本当にコンビニ店員やってたんだよな?」


 エーッ!


 バ「まぁ、……暇だったし、ウチ、親父がコンビニのオーナーだから深夜働いてたんだ」


 バ「オフィス街だから、ほとんどお客さん来なかったけどなー(苦笑)」


 イキターイ!

 ドコーッ?


 バ「(笑)」


 蓮「しかも、二週間前までやってたんだぜ、凄くね?」


 イキターイ!

 パチパチ パチパチ👏


 バ「俺が忙しくなって『もう無理』って言ったら、親父のヤツ二十二時閉店にしやがって!」


 ウソーッ!

 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「まぁ、お前が忙しくなってくれて良かったよ、ホント!」


 バ「あーっ、蓮は友達少ないからなぁ!」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「そうじゃなくてさっ、……まぁ、それもあるけどお前が『あの声』出なくなって心配してたんだよっ!」


 蓮「みんなもそうだよなー?」


 シンパイシテターッ!

 アイタカッター♡


 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 バ「あっ、ありがとう!」


 バ「まだ『あの声』は出せないんだけど、こらからもっと頑張るんで応援宜しくお願いしますっ!」


 ガンバレーッ バネターッ!

 オウエンスルヨー♡


 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「それじゃ、今日はいつものコーナーを二人でやろうと思ったんだけど、どうせなら俺達仲良し二人で(笑)やれる事ないかなーって……」


 蓮「二人で『朗読劇』やっちゃおーかなって!」


 キャーッ♡

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「バネ太、……練習して来た?」

 バ「突然過ぎるんだよ! 台本もらったの昨日の夜だぞっ?」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「まぁ、ココのみんなは優しいから、大丈夫でしょ?」


 ダイジョーブーッ!

 パチパチ パチパチ👏


 バ「配信、……されてんだよな? コレ」


 パチパチ パチパチ👏

 パチパチ パチパチ👏


 蓮「まっ、とりあえずやってみるか!」

 バ「あっ、宜しくお願いしますっ! 『二年連続主演男優賞』さまっ!」


 アハハハハ ハハハハ

 パチパチ パチパチ👏



 ここで一旦幕が閉じて、十五分休憩に入った。


 第21話につづくからねーっ!



 ※※



 桜「どう? ……よく分からないかな?」


 桜「何回か書き直したんだけど、上手く伝わってるといいな♡」


 ……て事で、コメント欄に、

 『ココがよく分からないよ〜』

 『こんな感じで書けばいいんじゃない?』


 を教えて欲しいのです、今後の為に。


 また『〇〇さんが書いてるのを参考にすれば?』っていうのがあれば宜しくお願いします!


 頑張って書いてるんだから、日々成長して皆様に全力で楽しんでる桜蘭舞ちゃんを見てもらいたいのですよ♪


 『頑張れ〜!』『応援するよ〜!』

 『♡も★もフォローもするよ〜!』

 『マンション買ってあげるよ〜!』


 皆様、どうぞ宜しくお願いします!



 ♪読んで頂きありがとうございました♪

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