side 笠井 蕾
「―――下の方も、触るよ???」
そう言って、私こと
スカートとお臍のすぐ下あたりの隙間に指の第一関節の半分ほどをねじ込み、そこからスカートのホックへと寄せて、感覚でホックを外しにいく。
プチッ
上手くホックを外せたようだ。
そのままチャックも半分ほど下ろして、私は桃花ちゃんのスカートを下着とむっちりした生太腿の境目ぐらいまでずり下ろす。
桃花ちゃんの下着が私の目に映った。
黒だ。
その色を目にして、納得のいく興奮を得たし、それと同時に私としては桃花ちゃんはきっと白色の下着を履いているとも予想してたわけで。
解釈不一致、って言うのかな?
でも、黒。くろ、かぁ。
それはそれで、なんかすっごく興奮する。
普段は大人しそうで、清純派な女の子でも。
やっぱり下着は大人だなぁ。
もう高校生だもんね、私たち。
これはこれで、有りかもしれない。
だって、えっちだもん。
もっと感想とか述べた方がいいの?
でも、結局下着を見た時の反応なんて。
しかもそれが大好きな子の下着を見たら、誰でも真っ先に浮かぶ感想は、えっち、だと思うなぁ。
綺麗って言葉が出てくるのは二の次だよね、正直。
しかも、今の桃花ちゃんの状態がなお私の性欲を擽っている。
両手を私の左手でベッドの上側にて抑えられて、桃花ちゃんは両手を上げてる状態だから、尚更、その、おっぱいが強調される。
そして、何と言ってもこの黒の下着。
白いシャツでまだある程度隠された下着。
白から覗く黒色が、まぁ、たまらない。
あと忘れちゃいけないのが、この生足。
黒のパンツが食い込んだ、太もも。
少し撫でると、スベスベで、もっちりしてた。
ゴクリと、生唾を飲み込む。
「ハァ、、ハァ、、、」
いつの間にか、私は息が荒くなっていた。
もう、抑えられないレベルに興奮してしまっている。
「ほんとに、触るよ?い、良いんだね?桃花ちゃん」
これで仮に拒否られても、もう止まれないけれど一応、言葉では確認する。
「…………すぅー、すぅー」
「えっ?」
そう言えばさっきから、やけに桃花ちゃんが静かだ。
も、もしかして………
「まじですか」
私が桃花ちゃんの顔を確認すれば、スヤスヤと可愛らしく寝息をたてていた。
「……………」
桃花ちゃんの寝顔と、桃花ちゃんの下着。
寝顔、下着。
寝顔。
下着。
寝顔。
と目線を行ったり来たりして、
「…………はぁーーーっ」
私は盛大にため息を吐いた。
確かに、断られても続ける気でいたよ?
だって、桃花ちゃんに気持ちよくなってもらえる自信が少なからずあったから。
でも、でもさ。
流石に、眠ってる子に対して、無断でするのは違うでしょ。
私だったら、意識が無いうちにそういうことされたら、嫌だもん。
私は眠る桃花ちゃんの頬を撫でた。
さっきは泣いてたし、泣き疲れちゃったのかな。
眠ってる桃花ちゃんも、可愛いよ。
本当は、眠ってる今が再び暗示のかけ時なんだろうけど、何故か今だけはそういうことをする気分にもなれなかった。
スカートやらシャツなどを綺麗に戻してあげて、
「桃花ちゃん、好きだよ」
そう言って桃花ちゃんの額に、ちゅ♡、とキスを落として、私は保健室を出るのだった。
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