第4話
夢の中で私は今、笠井さんと手を恋人繋ぎして肩を並べて歩いている。
雲の上を。
歩ける雲はフワフワしてて。
繋ぐ手はニギニギとされて。
とても幸せな時間。
何故だろう、心が温かくなる。
これも、隣にカノジョがいるから、なのかな?
私は笠井さんの横顔をじっと見つめた。
笠井さんが私の視線に気づく。
いつもは眠たげでクラスメイトとはつるまずに休み時間の度に机に突っ伏して眠る彼女だけど。
今は私の視線に照れて、ニヘラと笑って。
あ、ほんとは笠井さんの瞳って、こんなにパッチリしてるんだ。
「ど、どうしたの??私の顔になんかついてる??」
「んーん。ただ、、、、」
―――桃花ちゃんは私のことが可愛く見えて仕方なくなる
??
なんだろう。なんか、頭の中に直接『声』が聞こえてくる。
「ただ?どうしたの?」
「あ、いや」
あれ?
私は何で笠井さんのことをじっと見てたんだろう。
なんか、とっても笠井さんのことを⬛︎⬛︎⬛︎って思ってたんだけど。
頭に靄がかかって、感情が、気持ちがぐちゃぐちゃになる。
私、いったい夢の中とはいえ、笠井さんと何をしてるんだっけ???
―――桃花ちゃんは
………うん。私は、笠井さんのことが、大好き。
―――桃花ちゃんは、私のことが好きで好きで堪らなくって、独占欲が強い♡♡♡
………うん。笠井さんは、私のもの。私だけの、もの。誰にもあげない。
―――桃花ちゃんは、私のことが可愛く見えてどうにかなっちゃいそう♪♪
………あっ、、、、!
ビクンッと肩が跳ねて、私は目を覚ました。
バッと顔を上げる。
「あ、起きた」
「ひゃあ!??」
「あはは。そんなに驚く?桃花ちゃん、結構ぐっすりだったね」
「か、かか、笠井さん………」
起きたら私の真横に笠井さんがいた。
私の机に両肘を立てて、頬杖していた。
――ドキッ
??
――ドキドキッ
え??
――ドキドキ、ドキドキ!
ど、どうして?か、笠井さんの顔を直視できない………
か、可愛いすぎ。
おかしい。今朝とかは普通に目を見て挨拶出来たのに。
なんか、すっごく笠井さんのことが可愛く思えてきちゃう。
前から美少女だとは思ってたけど、なんだろう。
ちょっと違うような感じ。
そう、これは。
いわゆる、、恋愛フィルターがかかりまくりの可愛いだ。
え、なんで急に?
どうして今???
数々の疑問が湧き上がる。
そういえば、私、さっきまでどんな夢を見てたんだっけ??
思い出せない。
私が一人で混乱してると、笠井さんはニヘラと、何処かで見た覚えのある顔で笑って言った。
「桃花ちゃん、どんな夢見てたの??(ニヤニヤ)」
「え?」
「今、とーっても蕩けた幸せそうな顔してるよ♡」
そう言って、笠井さんは折りたたみ式の鏡を私に見せてきた。
そこに映っていたのは、彼女の言ってたとおり、とろーんと顔をとろっとろに緩ませて、あたかも「さっきまで見てた夢は幸せでしたぁ♡」と言ってるような顔をしてる私だった。
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残念なお知らせ。
この小説を書いてる時の作者の頭がお花畑なことが証明されてしまう。
お星様が増えてきて、私も大変ご満悦なのだ。
これからも息抜きに書いてく。
応援よろしくお願いします。
明日は別の書くけど。
こっちは更新出来たらする。
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