第3話 その時思ったこと

 書き上げた作品が箸にも棒にも引っかからなかった事が分かった時。


 私は「ふうん」程度であった。


 もちろん、量が多すぎて郵便局の人から「あー、これ、荷物扱いにしたほうが安いですよ」と言われ苦笑したことも覚えている。


 

 それからしばらくして、私は色々な歯車が組み合わさって私は特例子会社に就職できた。


 その頃、東京に遊びに行った際(作家さんのお墓参りに行ったとき)師匠がこんなことを言ってきた。


「君ってさ、ネットの何処で作品を書いているの?」


「えー、と、某お絵かき掲示板です」


「つまり、メインは絵描きさんか……?」


「はい」


 師匠は酒を飲んで自分のスマートフォンを見せた。


「今さ、俺、小説専用のSNSがあって、そこに投稿しているんだ。君もやったらどうだい?」


 それが『カクヨム』を始めたきっかけである。

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