ふれてみたい 君のPiano key sign でも今はまず 病院行って




ふれてみたい 君のPiano key sign

でも今はまず 病院行って




なかなかの傑作に、ひとりクスクスしながら詠みました。

今回は、医療用語は案外おしゃれで、声に出して読みたくなるものが多い、という話です。


「ピアノキーサイン」とは整形外科におけるれっきとした医療用語。

肩甲骨と鎖骨で構成される「肩鎖けんさ関節」が、靭帯じんたい断裂などにより脱臼だっきゅうを起こしたとき、鎖骨の外側がポコッと浮いてくるんですね。

胸骨側とはくっついてるけど、肩甲骨とは離れちゃってる状態。

この状態で鎖骨の端を押すと、ピアノの鍵盤みたいにポコポコ上下に動くんです。

これを「ピアノキーサイン」、つまり脱臼の徴候になるんですね。


「へ~、さわってみたい」と思ったでしょ?

でもね、それどころじゃない。

脱臼してるんだから、今すぐ病院行って!っていう、骨格ジョークです。( *´艸`)プークスクス




とにかくまぁ、お洒落ですよね。ピアノキーサイン。

似たようなお洒落用語として、ティアドロップサイン(Tear drop sign)というのもあります。

手の正中神経麻痺があると、親指と人差し指で〇がつくれず涙(💧)のような形になってしまう徴候です。これも、すぐに整形外科受診してください。


せっかくなので、声に出してみたくなる医療用語を集めておきました。

解説はもうお腹いっぱいでしょうから、省きます。

解説欲しい猛者様は、コメントくださいね。


さ、噛まずに何個読めるかな?


・キーゼルバッハ部位

上眼瞼挙筋じょうがんけんきょきん

・チン小帯しょうたい

・ランゲルハンスとう

・ヒト絨毛性じゅうもうせいゴナドトロピン

・エリスロポエチン

・デオキシリボ核酸かくさん

・ランビエの絞輪こうりん

肘正中皮静脈ちゅうせいちゅうひじょうみゃく

・プルキンエ線維せんい

・ゴルジ腱器官けんきかん

筋層間神経叢きんそうかんしんけいそう

・トレンデレンブルグ徴候ちょうこう

・サーガディアンリズム

・デヒドロエピアンドロステロン


病名などはきりがないし、実際の患者さんからすればネタにはできないので省きました。

私はひとつも噛みませんでした!(専門在学中に繰り返し唱えているので)

みなさんもぜひ、チャレンジしてみてください。(これほんとなんのコーナー?)


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筋肉短歌(ときどき、骨) pico @kajupico

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