貴方に添い遂げましょうか?

ヒナセ

夏の終り

潮風が吹き 波が立ち

浜辺の砂は共にダンスを踊る

今日はとても良いお天気で 海水浴を楽しむ家族連れが

群れを作っている

僕は今日もまた 傍に行ってそいつを観察する

ザブーンと波は音楽を奏で 海月は歌う

あんなに綺麗な音色なのに 人々は聞くまもなく離れていく

悲鳴を上げながら また誰かを置き去りにして

だから僕は言ってやってんだ

お前らなんて大嫌いだ お前らなんて大嫌いだ

すると人々は言い返した

お前のせいで人が死ぬ お前のせいで人が死ぬんだ

だから僕はまた言い返した

僕が歌って何が悪い 何も悪くはないんだ

人々は皆怯えたのか 足早々と帰っていった

波は悲しみ 海月は嘆き

頑張った甲斐がない 頑張った甲斐がないと言う

聞く耳を持たない人々は 来年またやってくる

暴言吐いた この海に

僕は生きているんだろうか

そんなことを いや敵わない運命にそっと

問いかけてみたりするのです

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