パンティの呪い/The Curse on the Panties (前編)
パンツゲリオン、前回のあらすじ。
時に、198X年――。
中学2年の西木ダリヲ少年と同じマンションに住む、彼と同級生の如月リホさん宅のベランダに干されていたパンティが忽然と消えた……。
また、ダリヲ少年と同じマンションの4階には、通称ドジーなる、鈍くさく成績も悪いふっくらした少年も住んでいた。
彼は幼い頃に見知らぬゲイのおじさんに悪戯され、ゲイに覚醒したとのマコトシヤカナ噂があり、実際、女装癖があった。
マンションの4階のベランダを乗り越えても足場があり、そこから3階に住んでいた如月リホさん宅のベランダに手を伸ばしてパンティをドロしたのであろう。
だがしかし!
そのパンティは如月さんの母親のモノであったという……。
* 第弐話『パンティの呪い/The Curse on the Panties』
ある日のこと、同級生の仁島チヒロさんから電話がかかってきた。
仁島さんもダリヲ少年と同じマンションに住んで居たが、隣のA棟であり、ダリヲ少年はB棟であった。
そして、仁島さんとは、ダリヲ少年の片思いの同級生であった。
ダリヲ少年はその後7年ほどは、童貞を続けることが死海文書に記されており、おもくそ純情ヘタレで彼女からの電話にかなり緊張、直ぐ電話を切ってしまいたかった。
――うう、めっさ緊張する…… 逃げ出したい……。
でででも、もしやぼくに愛の告白かもしれんしな……。
仁島「あんな、また如月リホちゃんのところのベランダに干してたパンツが忽然と消えてんな」
■︎~o【(´Д`●︎)モシモシ?
ダリヲ「えっ! そうなん? またドジーの奴が盗んだんちゃう?」
(・ω・)ノ
仁島「今度はリホちゃんのお母さんのパンツやなくて、リホちゃんのパンツやねん」
ダリ「それが? またどうせドジーの仕業やろ? それか、風で飛ばされたとか」
(・ω・)ノ
仁島「前回は、リホちゃんのお母さんのパンツやったから、再チャレンジしたやろ、ダリヲくん?」
ψ(`∇´)ψ
ダリ「えっ……な、何ゆーてんねん! せやからどうせ風かドジーの仕業やろ!」
(・_・;
仁島「ドジーくん、こないだから盲腸で入院してるん知らんかったん? それにダリヲくんもドジーくんと同じ4階に住んでるやんか」
ƱƱ(΄◞ิ︎౪◟ิ︎‵ )
ダリ「…………」((((;゚Д゚)))))))
仁島「ドジーくんがいくら、女の子のカッコが好きゆーても、考えてみたら、4階のベランダ乗り越えて、足場をつたって3階の如月さんのベランダに干してるパンツに手を伸ばしたなんて考え難い。ドジーくんてめっちゃ鈍くっさいやん? ダリヲくんみたいに体操習いに通ってるとかやったら別やけど?」
ƱƱ(΄◞ิ︎౪◟ิ︎‵ )
ダリ「――――」
||Φ|(|・´|ω|`・|)|Φ||ガッシャーン
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