思春期に揺れる性(すこしBLくさいかも?)その4 完結

 丁度30歳の頃、東京で生活してた私は、からだを壊して、その後、大阪に戻るのだが、戻って直ぐのこと。


 日若くんは、あれから、会社に就職したのだが、兎に角、人付き合いが悪いという話を共通の知り合いから聴いてはいた。

 生きづらいんじゃなかろうか?


 急に彼のことが気になってくると、居ても立っても居られず、連絡してみることにした。


 プロレスでも観に行こうと口実も用意しつつ。

 彼がどこに住んでるのか分からないので、彼の実家に電話をした。

 彼の祖母が出て、今住んでる家の番号を教えてくれた。


 そして、もの凄く久しぶりに彼と話した。


 プロレス観戦に行くのは忙しそうで断られてしまったが、彼は結婚しており、子どもも生まれたばかりだと嬉しそうに話した。


 私もそれを聴いて安心して、電話を切った。

が、次第にいや待てよ……と思った。


 彼は、性格的には真面目だった。

 親の言うことを、キチンと聞く良い子の部類だった。


 世間体を考えての結婚?……。

 人付き合いが悪いという話もどうも引っかかる……。



 いや、もう変なことを考えるのはやめよう。私の単なる勘違いかもしれないのだ。



 彼のことだから、ちゃんと家庭を築けてると思う。

 子どもが生まれたら、子どもがこの世で最も大切なものになるだろう。

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