小林湊?仲いいの?!パブロのの困惑

【15 話 『2歳年上だと思う瞬間…』の後の話…】




〈パブロはえりと遠距離恋愛をしていたが、2年ぶりに帰ってきた。

現在、えりとえりの家族と同居中である…〉




「おはよ…」

今日は日曜日。

パブロは珍しく、遅くまで寝ていた。

「おはよ。ヨーグルトあるよ」

「ん…。食べる」

ヨーグルトはパブロの好物だ。


「疲れてるね」

絵理はダイニングテーブルのパブロの向かいに座った。

「うん。何か課題多くて」

「そっか。大学生は大変だね」

「ね。絵理は高校どこ行ってんの?」

「西高って所」

「わかんないけど、愛花ちゃんと一緒?」

「ううん。別」

「そっか。さみしいね」

「うん。あの、前にパブロが熱だして寝込んでた時あったでしょ?」

「え?うん」

「あの時に会った男子わかる?」

「あの憎たらしいやつ?」


※第13話『他の男と一緒にいるの嫌だっ』参照


「あははっ。そう。小林君て言うんだけど、高校、一緒なの」

「ふーん」

「あれから、なぜか仲良くなって」

「え?!」

パブロは思わぬ話に驚いた。

「だってあいつ、絵理にちょっかい出してなかった?」

「いや、あれは私等をくっつけようとしてくれて」

「え?」

「ほら、現にあれきっかけで付き合うことになったでしょ?」

「そうだけど…」

「孝司と、小林君の妹が相変わらず仲良くて、その関係もあって」

「へぇ…」

パブロは気が気じゃなかった。

「今は孝司も春乃ちゃんも小学生だから、一人で遊びに行ってるけど、幼稚園の時は私も湊もついて行ってたから」

「み、湊?!」

「小林湊っていう名前なの」

(下の名前で呼んでるの?!)

「パブロも会ったらいいよ」

「えぇー…」

「…気、合いそうだけどな」

「…だとしたら、絵理のタイプって事になるじゃん」

「別にパブロは私のタイプの人って訳じゃないよ…」

「なにおう…」

「でも、好き」

「お、おう…」

絵理はニッコリ笑った。

(小林湊…。どんなやつなんだろう…)





※この話は『腹黒男子は遠恋中の彼女に片思い』に繋がりますよ!

(えり&湊の物語)

是非是非読んで下さい!

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