転生〜女二十対男一の世界に来てしまった〜

あに

第1話 転生

えー、作者のアニです。エロがどの程度イケるのか軽めで試しに投稿します。エロが駄目な人は読むのをここでやめてください。あとだめなら消しますのでよろしくお願いします。

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「ねぇねぇ見てみて、あの子可愛くない?」

「あ、ほんとだー」

 夜の街を一人彷徨う僕は誰?

「ねぇねぇ?あたし達と遊ばない?」

「誰が?僕が?」



「本当にはじめて?私達負けてんですけど」

 ホテルの一室で僕は童貞を捨てた。

「強すぎて体持たないよ」

「ぼ、僕はまだできますけど」

「だから無理ぃー、イキすぎてキツい」

「そ、そうですか」

 僕は何をしてるんだろう?

「そんな落ち込まないで?またちょっと休憩したらしていいから」

 柔肌が僕の太ももを撫でる。

「もう、お口でね」

 僕のを咥えたその顔は蕩けている。

 あ、何も考えられなくなってきた。


 死屍累々、その言葉通り女の人達はぴくりとも動かない。

「やりすぎちゃった」

 それにしても僕は誰だ?ここはラブホで僕はさっきまでお姉さん達と遊んでいたけど。


 服を着ると財布があったので見てみる。

 獅童 海斗 それが僕の名前か。

 原付の免許だから十六?まさかね。

 令和何年なんだ?


「あ、起きた?いまって令和何年?」

「二十一年だよ?ど忘れって奴?」

「そうか。二十一歳か。なら合法だ」

 鏡で見た僕はどうみても高校生くらいにしか見えないし、あんな夜中に繁華街にいたら捕まってだと思う。女の人には捕まったけど。


「シャワー浴びて来れば?」

「そーするー、一緒に浴びる?」

「もう服着ちゃったし」

「なーんだ、じゃあ、ちゃっちゃって浴びてきちゃうね」

 うーん。獅童海斗は童顔であっても中の上くらいかな?そこまでモテそうでもないし、こんな簡単に童貞捨てて良かったのかな?てか、童貞だったのか?


 ウンウン唸ってるともう一人も起きて来てまだだるそうにしている。

「大丈夫?」

「こんなになったの初めてだわ」

「動ける?」

「あー、今は無理」

 金髪黒ギャルのお姉さんはイキすぎて疲れてるらしい。

 もう一人の白髪白ギャルのお姉さんはルンルンでシャワー浴びてるけどね。


「いま二十一年で、二十歳過ぎてるのに車の免許持ってないのは何故だ?」

「十五年から自動運転っしょ?免許いるのって原付とかバイクくらいだし」

 そっか。自動運転ね。

 どうやら僕は獅童海斗君になってしまったらしい。でも元の僕がどんなだったかあまり思い出せないんだよな。


「シャワー浴びてきったよん、あれ?アチャコダウンしてるの?」

「チマこそなんでそんな元気なのよ」

 チマにアチャコか、あだ名呼びも気まずいけど、もうやっちゃった後だしな。

「アチャコちゃん、動けないってさ」

「まー、あんだけ突かれてたらねぇ」

 チマにツンツンされてる。

「ごめんね、気持ちよくて」

「うー。そう言うこと言わないの!私もシャワー浴びてくる」

 アチャコはそう言ってバスルームに入って行った。


 チマも服を着て二人で話をする。まぁ、僕の話を答えて来れてるんだけど。

「んじゃ海斗は記憶喪失?」

「記憶は……あるかな?ただ世間からズレてるかも」

「んー。ズレてるかもね。だって男だったら着いてこないし、こんなに絶倫じゃないもん」

「そうなの?」

「そこもかぁ、今の男女比は女性が多いよ?普通の男性だったらまぁ私達なんか相手にしないかな?」

「可愛いのに?」

「嬉しいこと言ってくれるじゃん!」

 抱きついてくるけど可愛いのは本当だし、元の自分じゃ相手にされない。ってあれ?

 元の自分?そっか、やっぱり元の自分がいるんだよな。

 

「あーこんなシャワー初めて浴びたわ」

「アチャコどったの?」

「海斗のせいで敏感になってたの!」

「あーね、わかるぅ」

 僕は普通だったけどな。


「海斗はスマホ派、チップ派?」

「チップ?」

「スマホは……持ってないな」

「んじゃチップだ、番号交換しよ」

「あ、私も」

 チップって埋め込んであるってことか?

「どうやんの?」

「指をこうやると、出てこない?」

 チマが手のひらを出すと手のひらサイズの画面が出てくる。

 僕もやってみると出て来た。免許証もこれでいいんじゃないか?

「海斗って獅童家?!ヤバっ!」

「うそっ!ヤバいじゃん!」

 チマもアチャコも焦っている。

「獅童家がヤバいの?」

「あ、記憶喪失だもんね、獅童家って言うのは」

「チマ!!あ!」

 チマとアチャコが倒れた。え?

「海斗坊ちゃん、夜遊びもほどほどにして下さい」

 メイド服を着た若い女が立っていた。

「殺してないよな?」

「まぁ、殺してはいませんよ」

「はぁ、話を聞いていただけだぞ?」

「す、すいません。ですが」

土下座をするメイドに怒りが湧いてくる。


「早く起こしてやれ!殺してないんだろう?」

「は、はひ、でも、三十分は起きないと」

「はぁ?まぁ、しょうがない。で?」

 どうすんだよ、この状態で、

「強いショックを与えれば起きますから指でも折ります」

「やめろ!ったく、野蛮だな」

「すいません」

 土下座のままメイドは謝っている。

「んじゃお前に聞くわ、獅童海斗はどんな人物だ?」

「はい、海斗坊ちゃんは少しワンパクで夜になるとバイクで走ったりしてました」

 バイクで走り出すっていつの時代だよ。

「今日は途中から歩いてボーっとしてたので見守っていたんですが」

「チマとアチャコか」

「はい、二人に連れられてホテルへ……すぐにお助けしたかったのですが……動けなくって」

「は?動けないってなんかあったのか?」

「いえ、……こ、興奮して」

 こいつバカだ。

「人の情事で興奮してんじゃねぇよ」

「す、すいません。大事な童貞まで奪われてしまって!こいつらを殺して私も」

「バカなこと言ってないでもう土下座はやめろ、あと殺すとか無しだからな」

 人殺しとかあり得ないし、僕は気持ち良かったですし。


「んでほかには?」

「はい?」

「獅童家の話だよ」

「はい、獅童家は百年続く獅童グループ本家で男子は坊ちゃんのお父様と坊ちゃんだけになります」

 僕一人か、大事にされるのも分かるか。

「獅童グループとしては自動運転化技術やチップ化などの特許など幅広く、総資産は一京ほどです」

 すげえなぁ、獅童家の海斗君。

 んで、なんで僕が海斗君になってるかなんだが、死んだ記憶もないんだが……あるかもな。ブラック企業で働いてたからポックリ逝ったか?

「……ととにかく大事な坊ちゃんの身に何かが起きればいけないとここにいる次第でございます」

「来たのはお前だけか?」

「もうすぐこられると思いますが」

“ドスドス”と言う音と共に現れたのはこれまたデッカいおばさん。

「海斗坊ちゃん!何をなさったか分かっているのですか?」

「うん、セックスしただけだろ?」

「だけではございません!種付けは良家とのつながりを持つためです!童貞をこんな野蛮人でお捨てになるなんて!」

 顔を真っ赤にして怒るおばさん。

「別にいいじゃないか、そうおこることでもなさそうだ」

 別の秘書のような格好の人が出て来て辺りを見回す。

「キチンと避妊もしているみたいだし……それにしては多いな」

 まぁ、若気の至りでして数十発は出しましたが、てかこんな所でこんな話もなんですね。

「海斗坊ちゃんが女に興味を持つのはいいことだ。種付けはまだみたいだし、海斗坊ちゃん?何か弁解は?」

「ない。僕の好きに出来ないのか?」

「いえ、海斗坊ちゃんの御心のままに」

 なーんだ。僕がいけないことしたみたいで嫌だったんだよなー、別に逆ナンされてやっただけだし、お咎めなしって最高!

「ですが坊ちゃん。今後はセックスするときは私達のなかから選んでくださいまし」

 おい、ババア!お前は論外だ!

「はぁ、そこは決まりなわけ?」

「そうでございますね」


「そ、今日はもういいや、そろそろ起きる頃だろ?」

 チマとアチャコの頬を軽く叩くと二人とも起きた。

「ん?なにこれ?」

「獅童家の者らしい、んじゃ、これ以上迷惑かけるのも嫌だからさ」

「う、うん。またね」

「おう!」

 チマとアチャコに一言言ってラブホを後にする。


「僕のバイクは?」

「拾って来ましたが壊れていますよ?」

「見せてみて」

 バイクは見事に大破していた。

 ここで、入れ替わった?海斗君死んだんかな?でもこれ三輪バギーじゃん。普通こんな事にならんだろ。

「これは僕がやらかしたのか?」

「たぶん海斗坊ちゃんを亡き者にしようとした者がいたんでしょう」

「だよねー」

 って命狙われてんじゃん!


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