第3話 リベンジマッチ

「ねぇ父さん TMって言うプレイヤー知ってる? 」


降格した後結局、悔しくて寝ずにキャラの対策を朝までやった。 正直凄く強かったし、負け越したのも納得出来るレベルだった。 分かっているのは使っていたキャラとプレイヤーネームのTMって言うことのみ。

このゲームのプロゲーマーの父さんならもしかしたら知っていると思い聞いてみた。


「TM? さぁ聞いた事は無いなー もしかしたら海外のプレイヤーかもしれないね。」


「そっか。ありがとう父さん。また大会頑張って。」


父さんと母さんは世界中で行われてる格ゲーの大会に出てるプロゲーマーだ。


なので基本的に海外に居ることが多いので、高校入学と同時に一人暮らしをさせて貰った。 成績を安定させるという条件つきだけど。 高校生活を送りながら僕はプロゲーマーになる為に毎日格ゲーをやると決めている。


「結局誰かわからなかったなぁー。まぁいいか

キャラ対策は寝る間を惜しんでやったし、オンラインの環境にも慣れてきた。次は負けないな。」


「ご飯食べて、お風呂も入ったし今日も

ランクマ潜ってみますか!」


ゲーム画面 「New challenger」


「おっ またTMって人だ。この人も中々やり込んでるんだな。前と一緒のキャラだしリベンジマッチと行こうか」


ゲーム画面 「You LOOSE」



「…くっそ! あと少しだったのに! 今日は絶対負けねぇ!」


ゲーム画面 「You LOOSE」

「You LOOSE」

「You LOOSE」…


「はぁ… また負け越して降格してしまった…」

「やっぱりまだまだ強い人はいっぱいいるんだな… 次は絶対負けない…」


「今日は反省点を考えながらトレモでもやろう…」






ゲーム画面 「You WIN」


「また勝っちゃった」

「でも前より負けちゃったな。私も頑張らなくっちゃ」

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