自己紹介
「起きたかっ!壊!!大丈夫か!」
柚葉が俺に抱き着く。なぜかベットに横たわっている。
「大丈夫だけど……。どうしたんだよ」
「壊が倒れたんだよっ!」
柚葉にそういわれて俺は記憶を探る。旅人のリーダーに撃たれて、隣にいた人畜無害そうな男に治癒してもらった。そのあとは――思い出せない。
「もう大丈夫だ」
ベットから降り、俺は柚葉にそう伝える。あたりを見渡すとさっきの男が腕を組んでいた。
「本当かっ!」
柚葉は心配性らしく俺の体を許可無しにべたべた触る。本当に大丈夫なのだが。柚葉を心配させないためにも力強く答える。
「あぁ。大丈夫」
「なら安心だな!」
腕を組んでいたさっきの男の人が俺たちに不意に近づいてきて会話に参加し始める。
「そうですか。ならよかったです」
「そうだな」
「そういえばなんですが、自己紹介を軽くでいいのでしませんか?」
旅人の情報を掴めるだけ掴んでおく。裏切り者だとばれたときに優位に立ち回れるようにだ。
「俺は月影壊だ」
「私は新倉優斗です。旅人の副リーダーを務めています」
この人の名前は新倉優斗と言うらしい。後で学長のほうに情報を送っておこう。偽名かもしれないが、情報はあるにこしたことはない。
「俺は三鷹柚葉だなっ!」
柚葉の性格で俺と新倉の会話に入りたかったと何となくだが分かってしまう。早く新倉との話を進めたいので適当にあしらうことにする。
「はいはい」
「分かりましたよ」
新倉も適当に対応していた。なら俺の判断は多分間違えていないだろう。
「適当にあしらうなよ!」
柚葉は涙目になっていた。柚葉の扱い方は覚えた。まあ可哀相などは決して思わないようにしよう。
「それで何ですが、旅人の中を案内したいのでついて来てもらえますか?」
「分かった」
「俺は!?」
「いいですよ」
新倉は苦笑しながらそういう。その様子で何となく察する。本当なら柚葉無しでアジトを紹介しようとしていたんだろう。
「じゃあついてきてください」
俺たちは新倉について行く。もちろん旅人でなにかあったときのために隈なく見て回ることにする。そうすることで手札を増やす。いつか戦う時に役に立てばいいなんてことを思いながら。
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今回は無茶苦茶少なめです。
実はなんですが新作のVRMMOを書き投稿し始めました。
「最強の生産職~【悲報】私だけのユニークスキル?あんなのゴミじゃん~」
というものを書きました。
まだ3話程しか投稿出来ていませんが、毎日投稿する予定です。少しでも面白いと思ってくださったのなら何かしらの評価をお願いします。アドバイスなどあると歓迎です。
始めてVRMMOというジャンルを書いたのですが設定の絞りが難しいですね。
異能力が日常にある中で【鮮血の王】という異能です!!(仮) @cha0so7
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