さぁこれからどうする?




何とかその日の練習は注意されながらも終えることが出来た。


「やらかした~」

「やらかしてたな~」


翔平はニヤニヤしながら肯定してきた。


「くそっお前も始まる前はできてなかったのに」


「割と簡単だった!」


会話してるのにビックリマークがつきそうな勢いで話す翔平に俺は腹が立った。


「お前だけだよ」と内心でツッコミも入れておいた。



「これからずっとこれが続くと思うと精神が持たないなぁ」


「練習すればできるでしょ」


こいつは知らない。俺がサッカーを幼稚園からやっていても中学3年まで万年ベンチだったことを。まぁ当たり前だ。体力テストの結果を思い出して欲しい。



「でもまぁやらなければならないことであるのは間違いないのでやろう、、、ってなんて言えるわけねえだろぉぉぉぉ

こっちは振られて2日目やねん、しかも同じ部活におるねん、どうすればええねん、まだ好きやねん」



俺は夜道で翔平に喚きたてた。

そりゃ振られたことが免罪符になんてならないことは重々承知だ。だが恋は理屈じゃないんだぜ、、、忘れることが出来るわけないじゃないか

ぁぁぁ

これは失敬、もう1人の自分がでました。

許して!てへぺろ



とにかくそんな割り切ってやらなければいけないことにひたむきに努力を続けられるほど真っ当でできてる人間では無い。

そんな人間なら運動はともかく、勉強はできるようになるはずだ。

俺は根っからのぐーたら社不思考の持ち主であることを自覚してる。


「頑張れ」


翔平はどーでも良さそうにつぶやいた。


「冷たい」



基本こいつは他人の出来事に興味が無いのだ。

薄情な奴め

これだからイケメンは、、、とかブツブツ呟いていたら翔平の最寄り駅に着いた。


「じゃーねー」

「ばいばーい」


俺は1人になった。

その瞬間にまたまたお決まりのフラッシュバックタイムである。振られてから2日間唐突に起きる。涙が出てきた。電車の中で。


「やべ俺これまわりにどうおもわれてるんだろ、、、」



客観的に見ると1人でしくしく泣いてる女々しそうな男子である。


うわ気持ち悪い


自分でも分かるわ


よし冷静になろう


どうすればいいんだろ

やっぱりかっこよくなるか?いや内面の問題か?はたまたどちらもか

1回ここで振られてるなら自分を変えないと話にならないことは分かる。

ということははやることはひとつだ。


俺はこれから変わる!固く決意した


もう1回かっこよくなって見てもらおう


やることをやって勉強やって、


部活も頑張って、


もっとオシャレになろう。


なんだか行ける気がしてきた


俺の脳細胞はトップギアだぜって言いたくなる勢いでやる気が出てきた。


よしまずはこの電車の時間振りを覚えることに使おう!時間は有限だぜ!


スマホのアルバムを開いた



出てきたのはツーショット写真である



うぇぇええぇぇぇぇぇぇんどうすればいいんだよぉぉぉぉ


もう1人の俺は悟った前途多難である。



_______________________

_______________________


半年以上更新に時間が空いてしまいました。

あまり見てる人はいらっしゃらないかもしれませんが、半年前読んでいただいていた方々、この話が出てから見つけていただいた方々はこれからも読んでいただけると嬉しいです。

受験も落ち着いたので頑張っていきたいと思います!拙い文章ではありますが応援よろしくお願いします!












  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る