第6話 動悸と過呼吸
わたしが心療内科を受診するきっかけとなった症状は
【動悸と息苦しさ】
実はこの両者には関係があって、心療内科でも初診の時に、先生はわたしの血中酸素濃度をパルスオキシメーターで計ったのでした。
その時も仕事の話をしていたので、動悸がしていて、脈拍も少し早くて。
そしてなんと。
血中酸素濃度は、100%!
「素晴らしいね、100%」
って、先生は笑って仰っていたのですが、その後にこうも仰っていました。
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おそらく、(酸素濃度が)振り切っちゃってるんだろうね。
いわゆる、『過呼吸』に近いものと思ってもらっていいと思う。
動悸がするってことは、一生懸命酸素を体に取り込んでいるということでしょう?
そうすると、二酸化炭素が減って、酸素が増えるよね。
実はね。
酸素はいくら増えても問題ないんだけど、二酸化炭素が減り過ぎてしまうと、苦しくなるんだよ。
苦しいと、一生懸命息をしようとしたり深呼吸しようとしたりするでしょう。
それ、逆効果なんだよね。
だからね、動悸がして息苦しく感じたら、細くゆっくり息をしてごらん?
楽になるから。
でもね。
『過呼吸』って、そう怖がることでもないの。
ひどくなると意識を失って倒れてしまう事もあるけど、意識を失ってしまうとね、呼吸は元に戻るんだよ。そうするとね、二酸化炭素の濃度も元に戻って、目が覚めた時にはスッキリしているんだよ。
だからね、何が言いたいかって言うと、『過呼吸』では死なないってこと。
そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。
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このお話を聞いたからだと思うのですけど。
まだ、動悸は時々しますが、怖くなくなったせいか、息苦しさは前より無くなった気がします。もちろん、言われた通りに『細くゆっくり息をする』ことを心掛けているのもあるとは思いますが。
最悪、このまま動悸が激しくなって息が苦しくなって倒れたとしても、死ななきゃいいや。
って割り切れたのも、大きいのではないかと。
すごいですね、精神科のお医者さんて。
こうやって少しずつ、不安を取り除いてくださるのですから。
本当に、有難いなぁって、思います。
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