第3話 動悸と息苦しさ

 我がチームでは年間最大の繁忙期は、10月~2月です。

 年間で2番目の繁忙期が、2月~4月です。


 そうなのです。

 息を吐く暇が、無いのです。


 そんな中、ようやくのことで難聴とめまいの治療を終えたわたしは、2番目の繁忙期に突入していきました。

 ここでわたしを襲った体調不良は


 動悸と息苦しさ


 でした。

 動悸、とひとことで言っても色々なパターンがあって分かりづらいと思うので、わたしが不快に感じた動悸をご説明すると、


 やたらと鼓動が大きく感じる


 というものです。

 いわゆる「ドキドキする」という状況がずーっと続くという感じ。

 脈拍はそれほど早くなってはいないのですけれど。

 それに加えて、息苦しさ。

 呼吸困難なほどの息苦しさではないものの、


 なんだか空気が薄いな。


 と感じる程度の息苦しさ。

 動悸も息苦しさも、生活するうえでも仕事をするうえでも、それほど支障を来すほどのものではありませんでしたが、気にはなりますしとにかく不快だったため、わたしは掛かりつけの内科医に相談してみることにしました。

 また、思えばこの頃から、


 夜中に目が覚める事が増えた

 夜になかなか寝付けないことが増えた


 かもしれません。

 毎日の事ではなかったため、あまり気にしてはいなかったのですが……


 さて。

 2023年5月2日。

 この日はもともと出勤予定だったのですが、どうしても体が重くて出勤できず、また午前中の仕事をこなすだけで精一杯だったため、急遽午後の半休を取得して掛かりつけ医を受診したわたし。

 もともと、前チームリーダー(休職してしまったチームリーダーの前のリーダー)が異動になった直後から、やはり眠れない、動悸がする、等の症状が出ていたため、精神安定剤を処方して貰っていたので、今回も違う種類の精神安定剤を追加していただけるものとばかり思っていたところ、医師の口から出てきたのは


「それはねぇ、心療内科で診て貰った方がいいね。紹介状を書いてあげるから」


 という言葉。

 全く想定していない言葉だったため、軽いショックを受けたのでした。

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