第4話(王子side)

彼が語る生前に生きていた世界の話は魅力に溢れ

周囲も認める程の優秀な才能があった


僕は地位も名誉も失い

彼女は僕と繋いだ愛を忘れ捨てた


ーーーーー


行く当てもなく深い森の中を彷徨い歩き

大きな木の下に座る


手元に残った古い羊皮紙に

インクが切れかかった錆びた羽ペンで描く


僕は再び抗う様に書き連ねる

僕が思い描いた世界の理の続きを






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