自分勝手な奴

私は病気になってから無意識に人と交わることを避けてきた。


誰かの“大切な人”になるということは

私がこの世から消えたとき

その人に悲しみを残すから。


そして自分自身も大切な人が増えると

この世を去るときにつらいから。


でも、ごめん。

君のことだけは無視できなかったんだ。

いつもみたいに自分の気持ちにふたをして

適当に切り上げて深い関係にならないことができなかったんだ。


君を悲しませるとを知っていながら

それでも私は君から離れられなかったんだ。


ごめん、

ほんとうにごめん。

君を悲しませてごめん。


私は本当に自分勝手な奴だ。

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