人間関係道場(シェアハウス)

 俺はつまるところ、俺の異常さ、無礼さを許容できる人にしか仲良くしてもらえない。


 これまで出来た友人は全員、選び抜かれた、ずば抜けたお人好しである。


 妻にむかし、「きみは自分の友人はすごく良い人たちばかりだって、いつも自慢するよね。最初は確かにそうだって思った」と言われ、鼻高々でいたら「でもそうじゃないんだ。『すごく良い人』にしか相手にされていないんだよ」と続けられショックを受けた。しかしその通りである。


「にしてはみんなキャパシティが広いというか…なんでだろ??」


 実はこれにはカラクリがある。ある人は俺の「無礼さ」は気にならなくても「異常さ」が嫌だが…みたいな感じで、人それぞれの許容範囲があるので、


 無礼の一例でいうと「あなた鬱病の目ですね」とかが一例。

 異常の一例でいうと、食べこぼしが異常に多く、服、口周り、テーブル、床が異常な汚れ方をする。みたいなのが異常の一例。


 Aさんは無礼さは気にならないが、異常さが嫌だったら「ちょっと異常だけどまあいいや」で付き合ってくれてる。Bさんは逆だったらその逆……みたいな感じで許されているのだと思う。


 ところがここにシェアハウスというものがある。AさんもBさんもCさんもDさんもいて、それぞれ俺の駄目部分を叱る。すると気にならなかったAさんもそこが気にありはじめ、叱責してくるのである。これが良い!


 多数の眼から俺の駄目部分を浮き彫りにしてくれるのである。これが「人間関係道場」と僕が呼ぶ所以である。


人格に問題あるパーソンで、叱られるのが嫌でなければ、シェアハウス入ってみるとか、何日も泊めてもらうことをお勧めする。さあこい!

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