2023年5月23日

寒い。


ただ、それだけ。


昨日はあれほど暖かかったのに。


無常。


しかし、無常は常であるという矛盾。


狭い部屋の中から飛び出して、山に向かって羽ばたこうと思ったが。


生憎と、羽も翼もないという事実。


修辞法、あるいは、一種の表現としては、ありえるかもしれないが。


実際のところ飛べなければ意味がない、と考えてしまう、これも無情。


空腹の末路。


結局のところ、食べなければ生きていけない。


だから、せめて、食べるものは自分で決めよう、という思考回路。


食べないで死ぬという選択肢も、ないわけではないけれど。


まだ、その選択に至るほどの勇気はない。


勇気?


勇気とは何だろう?


寒いと感じるのも、空腹と感じるのも、すべて、自分が生きているからで。


それが、生きていることの証拠になるかと言えば。


そうとも言えなくもない。


とも、言えなくもない?


小説や詩を書くことは、恥ずかしいことらしい。


何もしない方が恥ずかしいのでは?


何も生み出さないのは、寂しいのでは?


悲しいのでは?


辛いのでは?


それが、どうして生きているのか、という問いに辿り着くための、経路。


常に開かれている。


どれほど、楽しいこと、嬉しいことで覆い尽くしても、消えてくれない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る