30膳目:あげ餅:正月餅の残り活用おやつ

 お正月の期間は地域によって違うそうで、関東や九州では「松の内」と言われる7日まで、関西で「小正月」の15日までが一般的だそうです。

 お正月の餅が残ったら、どうやって食べていますか?


 わが家では揚げ餅にするために乾燥させて保存しておくことが多いです。

 湿気の多い時期にはすぐにカビてしまうので、1~2月の寒い時期にしか作れません。


 よく乾燥させて冷暗所に保存しておくと1年くらい食べられます。

 昔は、農家さんの家へ行くと、広い土間の天井に、籠に入れた餅やかき餅が吊してあったものでした。


 お菓子など手軽に買えなかった時代は、それがお茶のお供。おやつだったのでしょうね。


 最近は残るほどたくさんは用意しないので、5~10個残れば良い方なのですが、昔は揚げ餅用に多めに用意しておいたものでした。

 それを今は亡き祖母が揚げてくれて、よくおやつとして食べていた懐かしい味です。


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【あげ餅】


 近況ノートに写真があります

 https://kakuyomu.jp/users/kukiha/news/16818023212069596026


 ▼材料▼

 すべて「適量」なのでレシピと言えるかどうかわかりませんがご了承ください。


 餅  適量

 新聞紙

 浅めのダンボール箱


 揚げ油  

 醤油


 ▼作り方▼

 1)餅を新聞紙を敷いた段ボール箱に並べて、風通しの良い乾燥した場所に置く

 2)たまに裏返しながら7~10日くらいすると乾燥してヒビが入ってくるので、手で粗く割る

 3)乾燥させていると割りやすくなるので、時々確認して約2cm角くらいに細かく砕く

 4)そのまま2~3ヶ月放置してカラカラに乾いたら完成

 5)紙の箱や網目のカゴなどに入れて、できるだけ乾燥して涼しい場所に保存する


 ▼揚げ方▼

 1)揚げ鍋を火に掛けたら、すぐに軽くひとつかみの餅を入れる。

 2)油温が上がってくると、餅が一気に膨らんで浮き上がってくるので油温を160~170度に上げて5~6分揚げる(※たまに餅表面が割れて、油はねすることがあるので、顔を鍋に近づけないよう注意)

 4)餅表面が割れなくなったら油温を180度に上げてキツネ色になるまで揚げる

 5)餅をザルに取り、熱いうちに醤油を回しかけ、あおるようにしてまぜる。


 ※最初から高温の油に入れてしまうと、中まで火が通らないうちに焦げてしまうのでご注意ください。


 ※たくさん揚げる場合は、油温の低い鍋と、高い鍋、揚げ油を2つ用意すると良いです。


 ※味付けは砂糖醤油にしたり、醤油味に七味を振ったり、塩を振って塩味にしたりお好みでどうぞ。


 ▼電子レンジを使う揚げ方▼

 1)餅を耐熱容器に入れて、電子レンジ500wで1.5~2分加熱して膨らませる。

 2)170~180度の油に入れて、色よく揚げる。


 ※うま味は少し劣りますが、レンジを使った方が、油の吸い込みが少なく揚がります。

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