このタイミング!?

みずきは、創の事でドキドキ、モヤモヤが止まらなかった。

(やばい。でも、彼女いるよ?やばい) 


それから3週間後、友達の唯とご飯を食べに行った。


「やー、何かやばい、年下男子いるんだけど…」

一部始終を唯に話した。

「へー、付き合うの?」

「別に好きって言われた訳じゃないしね。しかも、彼女と別れない方がいいみたいな感じで言っちゃったしね…」

「あぁ…、ね、もう後悔しかないね」

「ね。いい思い出だわ」

「アハハッ。またラインくるといいね」

「うー…ん。来たらどうする…?」

「付き合おって」

「アハハッ。絶対、言えんわ」


ピコーン

ラインの着信音だ。

みずきは、携帯を見る。

「わぁぁ…!!唯!来た…」

「え?」

「やばい年下男子!えー…?」

「すごい、タイミング!」

みずきは、ラインを開く。

「えー?!」

「何?」

「えぇー?」

「どうしたの?」

「やばい!デートしよ、だって…」

「えー!」

店の中なのに、大声を出してしまって恥ずかしくなった。

「…なんて、返そう」

さっきとは対照的にヒソヒソ話す。

「…いいよって」

「…でもさ、あんまりガツガツいき過ぎても引かない?」

「…こっち、年上だしね…。相手の本気度によっちゃ、引くね」

「だよね…」

「…軽〜く?」

「軽〜く、返しとくか」


唯と別れて、帰りの電車で、ラインの返信をした。


[こんにちは。みずきさん、デートしよ。親から車借りられたから、夜景見に行こ]

(デートのうえ、夜景だって…。やばすぎる…)

[うん、いいよ〜(笑)]

(これで軽い感じ出せたよね?)

[じゃ、明日、6時に迎えにいくね]

[うん、じゃ、家の近くの道路で待ってるわ]

[了解]


(……ぶはぁ。やばい、息が…。年だ…)

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