転生したら推し声優の息子だった件〜どんなことでも褒めてくれる過保護な推しに溺愛されて、将来ダメな大人になりそうです〜

水間ノボル🐳@書籍化決定!

第1話 推し声優の息子に転生⁉︎

「ねんねん、ころりよ〜♪」


 ……心地よい声がする。

 どこかで聞いたことがある歌声。


「キミのことを一生愛する〜♪」

 

 俺がハマっているアニメ——「この最低な世界に花束を」のEDの歌詞だ。

 ヒロインのマフユが歌う、主人公への愛を誓う歌だ。

 残業の後、深夜にTVで流れていたEDを聞いて、俺は一瞬で心を奪われた。

 俺はYouTubeで何度もこのEDを見たし、マフユを演じる声優の竹宮綾音のライブにも行った。

 俺は人気声優の竹宮綾音、通称あやねえにハマった。つまり、俺の推しになった。


 ……ところで、どうして今、あやねえの歌が聞こえるんだろう。

 あ、そうか。スマホであやねえのライブを見ながら寝落ちしたのか。

 今日は休日だ。まだ寝ていたい。


「もしかして、お腹空いてるのかな?」


 俺の口に、柔らかいものが押し当たる。

 ぷにぷにしてる。


「飲まない……熱でもあるのかしら」


 ゴン。

 今度は硬いものが俺のおでこにぶつかった。


「おぎゃあ」

 

 視界が急に開けてきた。


「お、お、おぎゃああああああああああ⁉︎」


 驚きのあまり、俺は声にならない叫びを上げた。

 目の前に、ドアップのあやねえのご尊顔が!

 吐息がかかるほど、近い、近すぎる!

 大きな丸い瞳と、すらっと高い鼻梁、唇はぷるぷるして肉感的だ。

 うん。間違いなくあやねえだ。

 

 下を見ると、

 

 あやねえのFカップの片乳が!

 

「ごめんね! 痛かったね! スバル」

「おぎゃああ?」

「よしよし。ごめんねー」


 スバルは「この最低な世界に花束を」の主人公の名前だ。

 いや、でも、アニメにこんなセリフはなかった。

 頭がぐちゃぐちゃに混乱する。

 いったい何が起こって……?


「あたしのかわいい赤ちゃん、お願いだから泣き止んで」

 

 俺が、赤ちゃん……?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【★あとがき】


モチベになりますので、


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