第34話結果発表

ここで改めてうちの期待の新人こと、エリス=トワイライトの紹介をするが、彼女は過去悪魔憑きと呼ばれており、そう呼ばれる様になった要因に、彼女の使う魔法……いや異能と言った方が正しいのか?

まぁそんなものがあるのだが、それと言うのが魔物創造とか言う魔王が持ってそうな能力で、小さい頃その能力を使ってスライムやらの魔物を作っているのを見られて、本当に悪魔憑きと呼ばれる様になった。

だがそれが全て仕組まれた事だと分かってからは、少しずつエリス様の能力が受け入れられる様になって来た。


ここで少し話は変わるのだが、実は俺前世ではよくTRPGって言うのをやってて、その中でも特にクトゥルフ神話TRPGをやっていたんだ。

そして改めてエリス様の能力を見た時、何とは言わないが思いついたんだ。


流石に性能は本物よりも全然劣化しているが、それでも見た目は結構似てる冒涜的でSAN値をゴリゴリに削られる見た目の魔物を創り出すことに成功したんだよね。


本来ならばエリス様の能力が暴発しての、触手系の魔物やスライムなのどが暴れ始めて、エッなスチルが手に入ったんだけど、もし今そのイベントが起こったら多分この世の終わりみたいな風景が見られると思う。


まぁそんな訳で、エリス様の能力は魔物創造から実質的に邪神創造とか言うやっばい物になった。


そして今魔法操作の測定会場から、発狂して暴れ回る生徒や失神している生徒が運び出されていて、それを教師陣がどうにかしようとしている地獄絵図になっているのは、多分半分ぐらい俺のせいだと思う。


と言うかそうだ!主人公様はどこ行った?

こう言う時こそお前が神から貰ったチート能力の、催眠魔法とかでどうにかしろよ!


そんな責任の押し付けをしてくる無能上司みたいな事を考えていると、隣に居たアイリス様が叫んだ。


「カイ!ルイス!」

「あ、ちょっとアイリス様そっち危ないですよ」


いきなり走り出したアイリス様の後をついて行くと、そこには白目を剥いて痙攣している主人公様の姿と、カイを庇う様に立って、何も居ない空間に魔法を撃ちながら叫ぶルイス嬢の姿があった。


「私が!私がやらなきゃ!そうだ!私が!」

「ア…ア…ア……。」

「ルイス!何をやってるの?」

「私が!私がわたしが私がワタシわたし私わたし私が私でわたし私私が!」

「ルイスお願い!正気に戻って!」


狂った様に魔法を空に向かって撃ちづけるルイス嬢と、狂ったルイス嬢に抱き付きどうにか正気を取り戻させようと一生懸命に声を掛けるアイリス様。


「…………どうしてこうなった。」


あまりの地獄絵図に俺は黙りこくってしまった。


その後結局この日は測定会は中止になり、後日再度測定を行った結果、魔法操作で俺はAランクを取りアイリス様はCランクだった為、罰ゲームはアイリス様に決定した。


魔法測定結果


名前  魔法威力 魔法操作 総魔力量

アクト    B   A   F

アイリス   D   C   C

キール    E   E   C

エリス 測定不能 測定不能  B

シャーロット A   C   A

ユウリ    A   A   A

カイ     C   C   C

ルイス    E   D   D

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