第7話 『アモーレス・ペロス』再び

 (虚空伽藍の次話は大体できているのだが、1夜、寝かすことにした。漬物ではないが、1晩、置くと、いい改訂案が浮かんだり、考え違いに気付くことも、たまーにではあるが、あるにはある。なので、これを書いていたりする)

 

 ところで、『アモーレス・ペロス』ではあるが、しばらく1部を繰り返して見ていたのだが、ようやく、2部、3部へと通してみた。感想は、この監督、すごいなであった。ただ、1部のみの構成の方が楽しめるかな、というのも正直なところ。


 例を挙げると、黒澤明の(面白い)『椿三十郎』、(美しい)『羅生門』、(重厚な)『七人の侍』を力技で1本にまとめたような感じである。面白さのみを求めるのでもなく、美しさに耽溺するのでもない。ただ、それらを失うことなく、かつ、重厚な仕上がりとなっている。あまり言うとネタバレになってしまうので控えるが、とりあえず、犬が重要な脇役であったりする(3部作ともに)

 これを撮る前に、テレビ・シリーズで監督などしていたのだろうか、と想うほどの力量であるが、ウィキペディアなどを見ても、良く分からない。いずれにしろ、機会があれば、ぜひ、ご覧いただきたい。

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