熱こそすべて 映画紹介

ひとしずくの鯨

第1話 熱こそすべて 『アモーレス・ペロス』

 たまたま見たので、紹介です。

 メキシコ映画です。

 『アモーレス・ペロス』です。

 3部作なのですが、1部しか見ていません。でも、紹介します。

 タイトルに書いたように、映画に対する監督の熱がすごいです。アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの監督デビュー作だそうで、最初はそのゆえの構成かと想いました。確かに、1見、荒い構成に見える。何の何の。そんなものではない。


 そして、何にしろ、この映画、画面が汚い。一つの画面にたくさん物が映る。ただ、それこそ熱の証である。生活感を出す。いろんなものが乱雑にある場面を取るのが、どれだけ、手間のいることか。私が同様の感想を持ったのは、あの『ジョーカー』である。

 

 暴力描写があり、それなりの性描写もあり、また(1部は)闘犬が主題ということもあり、これらが苦手な人にはすすめない。


 まさに、火傷注意である。あとは見るだけである。




 おまけ:映画はかつて明らかに不況の中にあった。今の小説と同じである。ただ、それに対する熱こそが――誰が頼んだ訳でもないのに、世界中の少年少女たちが勝手に抱いた熱こそが、映画を存命させて来た。小説も、そうやって生き延びることができればいいな。


 


 


 

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