第5話 お姉さんに抱きしめられる

 俺は薬草をキラーベアーをつけた。

 

「ガウガウ……」


 キラーベアーはうめき声を上げた。

 

 痛がってるな。

 

「我慢しろ。もうすぐ楽になるから」あ

 

 俺はキラーベアーの頭を撫でた。


「ガルルル……」あ


 キラーベアーは大人しくなった。

 

「あ、キャロラインちゃん!」あ


 後ろから声がした。


「外に出たらダメだって……あれ? 君たちは?」


 紅い髪をたなびかせたお姉さんが、俺たちの顔を覗き込んだ。

 ファンタジーゲームで見た、ビキニアーマーみたいな露出の激しい鎧を着けている。

 胸甲では押さえられないほどの立派なものがついている。うん。これはエロい。


「このキラーベアーが怪我していたので」


 お姉さんは、キラーベアーの右足を見た。


「キミが薬草をつけてくれたの?」

「そうです。とっても痛がっていたから」

「……キミ、すごいいい子ね!」


 お姉さんがぎゅっと俺を抱きしめた。

 

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社畜の俺、異世界で最強テイマーの弟子になる。魔獣から助けたもふもふ姫に獣の国に招かれて、溺愛されながらスローライフを楽しむ。 水間ノボル🐳@書籍化決定! @saikyojoker

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