ノートの切れ端に書かれた恨み言

◇作品束から隔離保管された朽ちつつある一枚◇



 わたしは来た。

 あの子をつれて、あの人はどこ

 母に合わせて

 あの人だました

 母はきえた

 母はなにも気づかぬままに

 きえさった

 声もなく

 息もなく

 『笑顔』と言う物もなく


 あなたは消えた、何処へきえた


せつなくあなたをおううちは

せつないなみだをためにためて

あなたを殺しにまいります


母を殺したあなたを■


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