野次馬達
そうざ
The Onlookers
押すな、見えんぞ、そこ
腹掛け坊やが必死の
それに気付いた煙草屋の、ヨボヨボ婆さん声荒らげ、
「この子を行かせてやっとくれ」
その実、子供に
側で見ていた魚屋は、
「餓鬼には十年早ぇべさ、とっととどっかへ摘み出せっ」
七輪並べて
「ほらほら飴玉、お代は十円」
野次馬
それを見ていた和菓子屋ニタリ、
「それよりおっきい饅頭あるよ、甘いよ、美味いよ、たったの百円」
負けじと売り込み攻勢掛ける。
哀れや坊やと花屋の
「さぁさ、アタシの
「皮肉も朱肉も羊頭狗肉、あんたの
「
二人を取り成す文具屋と、床屋の
「擦り傷、切り傷、何でもござれ、
薬屋、透かさず売り歩く、赤チン、青チン、絆創膏。
「
写真屋家業は勝手にパシャリ、記念に
「でっけぇ機材を持ち出して、邪魔臭ぇったらありゃしねぇ」
これ幸いと金物屋、鳴り物
てんでばらばら
そこへつかつかやって来た、髭の官憲、怒髪天。
「黙りゃ黙りゃあ黙らっしゃい、
鶴の一声、殺気は損気、首を
野次馬達 そうざ @so-za
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