第4話

空きビルで毛布にふたりで包まる。少しは暖かい。

彼の寝顔を見ると安心する。

雨が降ってきた。僕は恐怖する気づいたら彼はいない。

[なんか目が覚めちゃったよ、あ〜あ雨かぁ~]

僕はホッとして笑ってしまった。

[怖い夢でも見たの?大丈夫だよ、そばにいるよ]

僕は彼を愛しているのかもしれない。

僕は彼をハグした。

彼が言う[僕たちは、いつまで一緒にいられるんだろう]

僕は切なくなった。

ふたりで遠くに行きたい。けどこのザマだ。

彼は何か料理を作っている。いい匂いがする。

野菜とベーコンのスープだ、体が温まる、しかも美味しい。

[良いお嫁さんになるんじゃない!]とからかってみる。

彼はほっぺを膨らませた。

僕の家は教師の家系親父と喧嘩になり家を出た。

あー頭が混乱する。

彼の事はまだ知らない。聞くのも悪い気がするからね。

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