第18話 私にとっての燈由ちゃん
私の名前は
彼女の名前は
引っ込み思案の私にも分け隔てなく接してくれる。
「ねぇ、どうしたの?」
勉強が分からなくて困っていると
「あーこの問題難しいよね。(√a)2 = a√a2 = |a|( |a| は a の絶対値)・・・となるわけで
私にも解りやすく説明してくれた。
「あ、ありがとう。その、また勉強を教えてくれる?」
「良いよ。えっと、名前なんだっけ?覚えてなくて…ごめんね。」
「ううん、良いの。私の名前は
「
彼女の提案に
「え?私が行っても良いの?」
凄く参加したいと思った。彼女が主催する勉強会は人気がある。私と同じように落ちこぼれだった二階堂君や佐藤さんの成績は今では上位に食い込んでいる。彼女に勉強を教えて貰った子は成績が大幅にアップしたのだ。
「勿論だよ。次の勉強会は明後日、光の家でするからね。光って分かる?」
「久瀬さんのことだよね。私がお邪魔しても良いのかな?」
「平気、平気。その内、
「嬉しい!」
本当に嬉しい。
こうして私は
彼女はテレビの印象とは違って高慢ちきな女の子だと思う。
宮園さんはクラスメイトを下に見ているせいか険悪な状態で、
だからクラスの子達は宮園さんを避けるようになった。
それでもテレビで悪口を言うだけだったので彼女の仕事に影響は無かった。しかし宮園さんがバラエティ番組で
絶対に許せない!
私はパパにおねだりしてICレコーダーを買って貰った。宮園さんの普段の言動を録音して局と週刊誌にリークしてやる!
宮園さんの言動の録音は思ったよりも早く集まった。誰かに指図する傲慢な態度だったり、
私はパパにお願いして音声データーを週刊誌の記者とテレビ局に渡して貰った。
週刊誌とテレビ局では宮園さんの虐められたという嘘を大いに報道してくれた。それとは別に私は
そのお陰で
それでも馬鹿な司会者を雇っているテレビ局が
その桁は億に
それはそうだよね。損害賠償の内訳としては慰謝料と風評被害で降板させられたドラマに直前キャンセルになったCM数本と大金が動くんだもの。
嘘がなければ
宮園さんが15歳以上だったら刑事で訴えられていたと思う。
私はクラスで芸能界にコネのある子達にICレコーダーのデーターを焼き増しして親に宮園さん親子に注意するように仕向けた。
宮園さんが芸能界より居なくなってしまえば良い!
そんな私の願いが通じたのか、宮園さんの親が多額の賠償金を支払い本人は芸能界を引退し学校を去った。
ねえ、
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