黒魔道士の正体は可憐な少女 孤高の旅を共に見守りませんか

黒魔道士の正体は、可憐な少女。彼女は古い巡礼路を一人旅しています。

端正な言葉で綴られるのは、意外とお転婆で大雑把な少女の姿。旅の様子も「珍道中」と言うべきものであったり、胸に迫る切ない物語であったり。エピソードを重ねる度に、物語は鮮やかな絵巻物を紡ぎ出します。

定型の異世界ファンタジーでは味わえない、美しい冒険の世界。独特な語り口に中毒症状を呈しながら読み進めれば、魔道士ながらどこか人間くさい少女に愛着を感じつつ、共に旅をしているような錯覚に陥ります。

孤高の旅に、どうやらお仲間が加わったよう。これから起こる不思議な旅がどこに向かって進むのか。

沢山の方と、この旅の行く末を見守りたいです。是非、一読を!

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