第5話

恐らく最初に私達を襲ったやつで間違いなさそうだ。

「ミアナを起こさないためにも、外で戦うぞ」

「うん」

最後に確認しないといけないことがあった。

「ヒアナの能力はなに?」

「私は回復が出来る能力だと思う」

なるほど。

私が戦わないといけないようだ。


見える。

2人ずつで挟み撃ちをする気らしい。

まずは裏口から入ろうとする2人を倒そう。

音を立てないよう早歩きで近づく。

1人目は、窓から飛び降り馬乗りになって絞殺。

もう1人も後ろから絞殺。

やはり身体は化け物並みに強化されてるようだ。

あとの2人は、

どうやらヒアナがやってくれたらしい。

「ふう」

疲れた。

よく考えたら、一日中身体を動かしていた。

「今日はもう寝よう」

「うん」

ヒアナも疲れているはずだ。

私も、もう寝よう。


「おはよう」

久しぶりにスッキリした朝だ。

ヒアナは元気そうだが、ミアナは暗い顔をしている。

「どうした?」

「なんでもないよ」

やはり、いつものミアナらしくない。

「ならいいけど」

私達がここでミアナの異変に気づいていれば、

あんなことには、ならなかったのかもしれない。


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