どう仕様もなく

ninjin

どう仕様もなく

どう仕様もなく 君を想った


どう仕様もなく 昨日までを呪った


どう仕様もなく 明日を夢見て


どう仕様もなく 穢れた自分おのれを見つめた



いつまで続くのだろう


果てしなく 恐らく


限りなく 永遠に


いつしか来るであろう 終焉おわり


いつしか感じるであろう 歓喜よろこび

    ◇




どう仕様もなく 止まらない咳に


どう仕様もなく 溢れ出す涙に


どう仕様もなく 強がって見せた笑顔が


どう仕様もなく 愛おしい世の中せかいを見つめる



どこまでも有り触れたままで


果てしなく 恐らく


限りある 生命いのち


燃やし続けろ 永久とわ


燃やし続けろ 激しく

    ◇




どう仕様もなく 焦がれた空想ものがたり


どう仕様もなく 辿り着けないと知って


どう仕様もなく 笑い飛ばしたけれど


どう仕様もなく 虚しさだけが残る



ひたすらに澄んだ雲の上は


果てしなく 恐らく


限りなく 遥か彼方に


虹のたもとに 僕を


虹の懸け橋に 運んでくれる

    ◇




きっと


明日


君に


会いに行くよ




          Fin

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

どう仕様もなく ninjin @airumika

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ