第21話 実家と革の仕入れ

 実家に歩いて行き、母親に会う。

 顔と体に幻覚の魔法で幻覚を纏ってまとって前に来た時よりの痩せて少し若くなった様に見せる。

久しぶりの母親は老けた感じがした。

家に入り、郵便物等が来ていないか聞くと輪ゴムで止めた郵便物の束を出してきた。

 ほぼ全ての郵便物はセールスだったので捨てたが高額当選通知書が来ていたのでそれをインベントリに入れてコピーする。

コピーした高額当選通知書を俺の分け御霊に渡して管理して貰う事にしようと決めた。


 両親にに若返りの薬10年を飲んで貰う様にして、飲んで貰うと肌の張りや皺が多少は消えて若返った事が分かった。

 ついでに異能の回復・治療能力で両親の持病を回復させる。

 髪の毛などはこれから生えてくるか今ある白髪もこれから黒くなっていくのだろう。

 10億円渡したんだから旅行にでも行ってきたらと言ってコミュニケーションをとる。

 20億じゃ無かったかと父親が言うので、来年になれば贈与税で約半分の10億円程税金で取られるよと注意しておいた。


 かれこれ30分程話をして、新しい住処に戻る。

 新しい住処は駅前のマンションで月13万円の3LDKだ。

 新しい住処ではネット回線も繋がっており、パソコンも最新のノートパソコンとデスクトップパソコンの2台で株やFX等をAIと独自の監視売買システムプログラムを使って資産を増やしていた。

 分割せずに1台でも可能なのだが、マシントラブル対策として2台で運用していた。

 それ以外だと俺が使っていた部屋から持ってきた者しか置いていなかったので適当な家電やベットなどをインベントリからコピーして出して配置したらそろそろ異世界に行く時間なので異空間に行くと異世界の管理人がいたので異世界移動アイテムを使用して貰い、異世界に来た。

 異空間から島の館に戻り、いつもの訓練と練習をするとクリーン後に風呂に入りテレポートで商業ギルドに行き倉庫の鍵を渡す。

 その後に宿屋の眠る猫亭に行く。すると珍しく猫耳幼女がカウンターから出てくる所だった!


「久しぶり。受付で朝と夜にしか帰ってこなかったから見かけなかったけど、元気にしてたかい?」

「あ!背嚢の人だ。お久しぶりです。元気ですよ。

 朝は早すぎて起きられないので7時からカウンターにいます。夜は酒場にもなるので午後6つ時の鐘が鳴ればお父さんと交代します」

「まだ、この国に来たばかりですぐに働き出したからこの国の事を何も知らないんだ。今度時間がある時にでも駄賃を弾むので教えてくれないかな?」

「はい!私で良ければと言ってもこの国の名前とこの領や近くの領の名産溶かしか知りませんけど、それで良いのなら教えますよ!」

「じゃぁ、お願いね。それじゃあね」

「はい。それじゃあ機会が来るのを待ってますね。それでは!」


 猫耳幼女と別れて食堂に向かうと丁度、夕食の準備が終わり食べられる様になった所だった。

 夕食に魚と肉を聞かれたので今日のメニューを聞くと、魚は煮魚で肉は羊の肉のシチューだそうなので肉を頼んだ。

 シチューは羊の肉の美味しさもあるがその羊の肉の臭みを取る為にハーブの類いを入れていて大変美味しかった。


 部屋に戻り鍵を掛けたら、又明日からいつも通りかと思い憂鬱になる。

 と言うのも、技術はもうすっかり盗んでしまったので惰性になっている。

 冒険者は銅級までしか上げない予定なのでそれ以上の獲物は手に入れてるし、刺激が無いルーチンワークの日々になる事だろう。


案の定、それから1週間は代わり映えない日々だった。

最終日に冒険者ギルドへ行って納品してジオルさんの鞣し屋に向かう。

鞣し屋の最終日にジオルさんからもう教える事は無いと免許皆伝を受けた。

革も極上品が上品で出来ており、良い革が出来た。

ジオルさんから話があるとの事で聞く。


「シモン、あんた行商人なんだって?」

「はい。そして冒険者でもありますが・・・・・・」

「あんたがここで働いていた分、革の極上品が大量に出来た。あんたのお陰って言えると思う。

 そこで1日に持ち込まれる皮の枚数約100枚程、あんたに卸値の3割5分で譲ってやろうかと思ってね。どうだい、買う買い?」

「それは願っても無い事ですけど、卸値の3割5分じゃなくて卸値の半額でお願いします。その代わり、この町に来た時にジオルさんの鞣し屋と直接取引出来る事と、高価な極上品の商品を購入させて頂けませんか?」

「なんだい急に敬語を使って!気持ち悪いさね!」

「すみません。商人モードになるとこうなるようでして・・・・・・」

「そうかい。その条件で此方は良いさね。何の皮を仕入れていくか見ておきな」

「はい。ありがとうございます。2週間以内には全て決めさせて頂きます。ちょっと革を見てきますね」

「ああ!しっかり吟味しな!」


 そう言うと俺は革を保管している倉庫に向かって何を仕入れるか決めるのに向かった。

 見てみると最初に目に入ったのはグリフォンの極上品だった。これは確保して、次に目をついたのは変異種のトロールの革だった。これは2枚に分割されている。これも極上品だから確保。

 後はコードバンと牛革の極上品で良いや。極上品を選定するとコードバンで50枚、牛革で47枚になった。


 それをジオルさんに言いに行く。


「ジオルさん、グリフォンと変異種のトロールの革2枚に後はコードバンが50枚、牛革が47枚って所です。選んだ革は分かる様に倉庫内の別の場所に移動させています。

 これで良いかの確認と金額を教えて下さい」

「ほう、もう選んだのか。どれどれ見に行くとしようかね」


ジオルさんは決まった革の金額を付ける為に選んだ革を見に行く。当然、俺も一緒に見に行く。

 他の従業員は面白そうにそれらを見ていた。


「ほうほう、中々良い目利きをしている。全部極上品じゃないか!これは値段の付けがいがあるね」

「ええ!革の事はここで鍛えられましたので!」

「ほう、言いおる。グリフォンの革が金貨1枚に変異種のトロールの革2枚がセットで半金貨1枚、コードバン50枚が半金貨1枚に牛革47枚が銀貨30枚の合計金貨2枚と銀貨30枚だよ」

「ありがとうございます。その値段で購入させて頂きます。出来ましたら運ぶのに荷馬車を借りれませんか?」

「荷馬車かい、良いよ。サービスで無料で使わせてやろうじゃ無いか!」


 そう言うとジオルさんは荷馬車のある方へ進んでいき、荷馬車に馬を付けるとほれと差し出してきた。

 荷馬車の経験は無いが、知識はあるので荷馬車に乗り馬に指示を出し、倉庫まで行く。


「あんた、荷馬車の運転が下手だねぇ!」


 とジオルさんに言われてしまった。

 荷馬車に選んだ革を乗せると、ジオルさんに金貨2枚と銀貨30枚を渡して領収書を貰った。

 荷馬車を操縦して人の少ない場所まで来ると荷馬車の馬ごと島にテレポートして、インベントリに革を入れていく。

 全部入れ終わったので、テレポートした人目の付かない場所へテレポートした。

 そして、ジオルさんの鞣し屋に荷馬車を返す為に戻ったが少し遠回りして馬車の練習をしたのは内緒だ。


そしてジオルさんから巨熊の毛皮を鞣して革になった物を渡された。


「これは最初に依頼されていた巨熊の毛皮を鞣した物だよ。自分で言うのは何だがなかなかの出来だと思うよ。出来たので持って行きな」


いう風に渡された。と品は極上の物で毛は艶やいていて言う事が無い程の出来だった。

 背嚢に仕舞う振りをしてインベントリに入れた。


 商業ギルドへ行き、馬市の開催が近づいているがいつ開催するのか聞きに行った。

 そうすると、開催日は明日の西門で気の早い人達は今日着いて町の外で野宿しているそうだ。

 中々、早く来るのも大変だなと思い、下調べは可能だろうかと聞くと職員がいない場合の下調べは面倒の元になる場合がるので、出来れば辞めて欲しいとの事だった。

 明日の何時から開催か聞くと、朝の鐘8つ時から開催されるとの情報が聞けた。


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