アンラッキーナンバーにヨロシク

 ラッキーセブンの語源を知っているだろうか?

 野球の7回目は、試合が動き得点が入りやすいと言うジンクスからきている。

『7』の数字自体にパワーがあるわけではなく、9回目まである野球の試合の中で、後半の山である7回目であることに意味があるのだ。

 しかし、多くの人は『7』という数字を見ただけで縁起がいいと感じる。

 野球の試合を離れ、『ラッキーセブン』という通り名が『7』という数字を輝かせている。

 もし野球の試合が10回まであったなら、『8』がラッキーだと言われたかもしれない。

 そういえば、日本では『8』も縁起がいいとされる。

 漢字で書くと『八』は裾が広がって見えることで『末広がり』と言われ、発展や繁栄を意味するからだ。

 

   *


 海外では、8はタコの足の数と同じであり、あまりいい数字ではないらしい。

 タコは、英語でオクトパスだが、別名デビルフィッシュ=悪魔の魚と呼ばれることもある。宗教的なことからついた別名らしいが、デビルとはさすがに穏やかではなく、忌み嫌われている。

 このように、嫌われている数字のことを『忌み数』と言う。

 13日の金曜日で知られる『13』、また『666』もそうだ。宗教的な意味から、これも悪魔の数と言われ、海外ではビルの13階を欠番とすることもあるほどだ。

(12階の次を14階と番号を振る)


 日本にも、忌み数がある。

『4』と『9』だ。

 4は。9はを連想させるからだそうだ。

 病気見舞いに鉢植えを贈ることは、病気が根付く・寝付く=治らないとされ避けられる。

 さらに最悪なのはシク・・ラメンの鉢植えで、死と苦の音が入っているので、最低最悪とされる。

 花の少ない冬に、色鮮やかでうつむいた姿が楚々としてかわいらしい花であるのにひどい言われようである。

 病院では、402号室や409号室を欠番とするところも多いらしい。

 402は死人を409は死苦を連想させるからだそうだ。


   * 


 そんなにも嫌われている、4と9だが私は大好きな数だったりする。

 私の本名には、4と9を意味するシとクが入っているからだ。

 筆名は『天城らん』ではあるが、本名は『志村久美子』と言った感じだ。

(仮名です。イメージしやすいシとクの入った名前を例に出しました)


 志村久美子を数字に置き換えたら、466935だ。

 日本では忌み数である4も9も入っている上に、外国で嫌われる6も入っている。


 アンラッキーな数字に彩られた私の名前。

 

 しかしながら、私はくじ運がいい。

 おみくじを引けば、ほとんど大吉。

 懸賞で温泉宿泊券2万円を当てたこともある。

 年始にスーパーで抽選会があると、恥ずかしいほど鐘を鳴らされたりもする。

  

 そう、が入っていることなど、私には何の意味もない。

 

 ラッキー7が時には、アンラッキー7なこともあるだろう。

 逆に、アンラッキー4・9フォーナインがラッキー4・9フォーナインになることもある。

 

 私は、他人が決めたアンラッキーな数字に別れを告げ、みんなが嫌う数字にあいさつをする。


ヨロシク4649、私のラッキーナンバー☆


 お わ り



※ とは言ったものの、お見舞いの時などはやはり一定の配慮が必要なので、お気をつけ下さいませ。


☆3以外も歓迎しています。気軽に評価をお願いします^^

(2023KACの再収録です)

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