第49話 ニュルンルン、鬼神へと接触!
俺の頭上に顕現した雷轟神の50の右手には50の槌が握られる。
ブーストハンマー、ドリルハンマー、ドレインハンマー、フレイルハンマー、クエイクハンマー、クイックハンマー、オートハンマー、トラックハンマー、ワープハンマー、ディメンションハンマー、フレイムハンマー、サイクロンハンマー、クリストロンハンマー、ボムハンマー、ベクトルハンマー、ミラーハンマー、プレデターハンマー、サンドハンマー、グラビティハンマー、ボイドハンマー、サウンドハンマー、カースハンマー、(22)アイスハンマー、メルトハンマー、シュリンプハンマー、エッグハンマー、フォークハンマー、ダストハンマー、フォースハンマー、スプリンハンマー(30)、ミサイルハンマー、ゴルディオンハンマー、フィストハンマー、パンダーハンマー、スパイラルハンマー、ギギギハンマー、ピアノハンマー、メガネハンマー、ギターハンマー、マグロハンマー、5トンハンマー、ニコニコハンマー、タブレットハンマー、ヴォルカノンハンマー、ウォーハンマー、キューブハンマー、ドラゴンハンマー、コスモハンマー、ムギハンマー、ゴリラ。
左腕には50の鉈が握られていた。
イーグルハチェット、フェザーハチェット、リビングハチェット、サイファーハチェット、チェーンソーハチェット、ソニックハチェット、フランハチェット、フレイムハチェット、アンデットハチェット、ケルベロスハチェット、グリッチハチェット、ムーンハチェット、ポイズンハチェット、ニンジャハチェット、カオスハチェット、イアイハチェット、アクセルハチェット、デスハチェット、タイフーンハチェット、クラックハチェット、ダイナソーハチェット、シザーハチェット、レールガンハチェット、クアンタムハチェット、オゾンハチェット、グロウハチェット、インセクトハチェット(27)、ブラッドハチェット、メロウハチェット(30)、クラスターハチェット、ヤマンバハチェット、バイオハチェット、ダークハチェット、ゴーストハチェット、チャクラムハチェット、ビームハチェット、ジャングルハチェット、フラワーハチェット、肉切り包丁(40)、アイアンハチェット、コスモハチェット、ラセンハチェット、サメ、サメハチェット、キャタピラハチェット、ムゲンハチェット、ゾウキン、ナマニクハチェット、ブラックホールハチェット
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
ぼっ!
とまず屍田の肉塊が爆ぜ、流血と共に爆散!
さらに爆ぜた肉塊が、斬撃によって、サイコロステーキからの網戸めいた、細切れとなる!
次に触手が焼き払われ、蒸発!。
蒸発し消し炭になった後、塵となって消えていく。
触手ウィングマンとなった男は、粒子となって消え果てていった。
リコの周囲の触手がバラバラになり、俺は落ちてくる彼女を抱き留める。
雷轟神の攻撃を俺は完全にコントロールしている。
リコだけを救出し、取り囲む触手ウィングマン、背後から迫りくる【オメガ・デビルフィッシュ・クトゥーゾテプ】とその子群を、999のたこ焼きに変えてやった。
「終まいだ」
終わりのはずだった。
「復活ぅ!」
塵となって消えるはずの屍田が、何故か復活していた。
「僕は〈命の石〉を持っているんだよ。人間の命を凝縮した石だ。お前の残機は命一個分だが、僕の残機を教えてやろう」
「ああ。勝手に言っててくれ」
「僕の残機は99……、でぇふ?!」
再び、寸断する。
今度はサメのハチェットが、肉体を噛み砕く!
「な、なぜ、お前は力尽きない?」
「残機99ならちょうどいいなぁ!」
俺はリコを抱きしめながら、雷轟神の腕を解き放つ。
「こっちは腕が100個あるんだもんなぁ?! ぴったり残機削りきって即死だぜ!」
「………………ま、まさか……?」
「そのまさかだよ。今の攻撃は100回分じゃねえ。今のが一回だよ」
「ま、待て……?! いまのが、1回……?」
「まだ雷轟神の腕は一発しか振り下ろされてねーだろ」
実際俺の頭上の雷轟神が振り下ろしたのはサメの鉈だけだった。
「ま、ま……さ、か……」
もうこいつのことはどうでもいい。
始めはタワーの所有者ということで、一緒に仕事ができるかとも思ったが。
もう、迷宮魔獣になっちまったんだ。
何より俺のリコをおもちゃにした。
「大丈夫か、リコ?」
「ぁ、ぅ……。鬼神、さん」
「今、お前が味わった嫌なことを、全部塗り替えてやるよ」
俺は雷轟神で前方の触手の塊をなぶりながら、リコを抱き留めた
「やめろ。やめろーーー!」
再び消滅する屍田。
命の石で復活するが、また即死する。
「俺からNTRをする奴は許さねえ。だがお前が俺から奪おうとしたなら、その奪おうとしたってヤツが、すでにダメなんだよ」
雷轟神の100の腕の猛攻を受け塵となり砕け散っては、再生しまた砕け散っていく触手ウィングマンに最後の言葉を投げかける。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。ぁあぁあぁぁっぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺はリコといちゃつき、見せつけてやる。
「お前がほしがった女は手に入らない。俺からNTRをするってんなら、お前の死に様は、手に入らなかった絶望だ。NTRされた絶望で満たしてやる」
「ぼ、ぼくが先に、好きだったのにぃ!」
「もう消えろ!」
ぼじゅぅううううう!!
雷轟神の100の腕に蹂躙され、屍田は塵となって消えた。
終わった。
扱いは迷宮魔獣の討伐だからな。
最後はBBSだの何か甘ったれたことを言っていたが、エンジュちゃんから聞いた蛮行を聞けば、塵となって消滅するのは当然の報いといえるだろう。
「フェアじゃないですね」
そのとき、上空から俺に語りかける者がいた。
屍田が塵となった位置に、初めて見る女がいる。
すさまじいマナとオーラだ。俺は直観的に女神なのだと理解する。
「雷轟神の力に対して触手では、あまりに差がありすぎます」
女神めいた女は、屍田の首を持っていた。
「なんだ? てめぇは?」
「私は女神ニュルンルン。始めてお会いしますね。鬼神透龍。お尻が修復中で『メタル化』しているのだけが申し訳ないのですが」
「要件はなんだ?」
ニュルンルンは俺の質問をスルーする。
「まだやれますよ、屍田踏彦。みせてください。アルティメットサイコパスの底力を示すのです。女神のダシを直接、流入させましょう」
女神ニュルンルンが力を加えると、屍田の首が急激成長を始める。
竜のごとき胴体が生え、鱗に満ちた装甲が形成されていく。
肉体は二足歩行。されどサイズは巨人の三頭竜が顕現。
100階層の天井は俺によって切られているが天井を超えるサイズの三頭巨竜が顕現した。
竜の三つある頭部の中央に屍田の頭が埋め込まれる。
『ふふふはぁぁぁっはははは!』
謎の奇声をあげていた。
「第二形態か」
だが俺のマナはすでにもうない。
ヘカトンケイルの100の腕を使用したことですっからかんになっていたのだ。
そのとき俺の眼前に、第二の女神が現れる。
「ニュルンちゃん! どうして……」
いつか俺を追い回した女神ヴェーラだった。
「ぶぇ!」
ヴェーラは転送の着地に失敗尻もちをついた。
女神の尻が100階層の地面に落ちる。その地面にヒビが入っていたのを、俺は見逃さなかった。
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