第14話 優柔不断

たくやが風呂に行った。今や!!

コンドームの引き出しを開ける。

前と違うのになってる。

8個入ってるから、7個頂いて。

セロテープでグルグルのガチガチに指輪を貼り付ける。

綺麗に戻す。

…よし!!

今日の1つ目の仕事終わり。


2つ目の仕事

「今日は話しておきたい事がある。

うち、そろそろ就職を考えないとあかんのやけど、たくやはどう思ってるんか聞きたい」


「…えー…?俺?

あー…、かおりが好きなとこで働いたらいいんちゃうかな?」


「好きなとこって…

うち香川きてもええん?」


……

…たくやから返事はない。

やっぱりたくやははっきりしてくれん。


「京都にいるってなったら、遠恋のままやし、うちもうがんばれんよ?」

学生の期間限定やからがんばれた。

ここでまた離れるって選択は別れるって事や。

こっち来いって言って欲しかった。


「たくやが一緒にいたいかそうでもないのか教えてよ?」


「……」


「うちはこれから先も一緒にいたい。

同じ気持ちじゃないなら香川には来れんから、うち1人では決めれんよ?」


………

たくやはずっとだまったまま。


我慢しようと思ったけど、涙が溢れる。

「もう、いい…」

たくやに期待したうちがバカだった。

こいつは優柔不断だ。

人生左右する選択なんて決めれるわけない。

俺も一緒にいたいって即答しろよ、アホ!

浮気相手の方が本命なんやったらきっぱり別れるって言えよ、クズ!


その日は全く触れてこんかった。

うちは泣き疲れて寝てしまった。

明日、朝一で帰ろう。

今は一緒にいるの辛い。





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