第3話 電話が鳴る!!

家で課題をしてたらたくやから電話。


「もしもし」


「………」

遠くの方でTVの音?話し声?なんか聞こえる。


携帯が当たって電話かけてしまったのかな?

間違いだと思って切る。



数日後、また電話が鳴って同じ事がおこる。

たくやにかけ直すと電話に出ない。

あれ?何で?

次の日電話の事についてメールでやり取り。

たくやはかけた記憶ないから当たったのかなぁ?って。

着信も気付かなかったって。


またまた、たくやから数日後電話がかかってきた。


「もしもし」


「…」


あ、またや。電話を切ろうとした。


「あの!…彼女さん…ですよね?

…突然なんですけど、…別れてくれませんか?」


えー!!突然の事すぎてパニック!!

「えっと、あー、…ちょっと待ってください。

よく、わからなくて…

あ、私はたくやの彼女なんだと思います。

えっと……

状況教えてくれますか?」

手足が震えて変な汗がいっぱい出る。

何故かきちんと聞かないとと思い正座する。


「少し前から、たくやと仲良くしてるんですけど、ちゃんとしたいって思って…

お願いです!別れてあげてください!

たくやからもう好きじゃないって言われてるのに何でわかんないんですか?

あなたが別れてくれないから、付き合えなくてこっちは迷惑なんです!!

たくやは今、私の事が好きなんです。

もう、いい加減諦めてください!!」


「…?」

よくわからない。

たくやはうちの事好きじゃないって。

たくやは何も言ってないよ?

何か言いたいけど言葉が出ない。


「聞いてるんですか?返事…」

ブチっといきなり電話が切られる。


はー…ビックリしたぁ。

全身の力が抜けてベッドになだれこむ。


こんなのドラマの中だけの出来事だと思ってたけど、現実世界に存在するんや。

どこか自分の事でないような感じで実感がない。

頭がぼーっとする。

ショック過ぎたら涙も出ないのかな?

完全に浮気してる。

いや、こっちが浮気なのかな?

もう何がなんだかわからない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る