伯爵家の三男は光魔法を使ってカメラマンになる

プロローグ

「パシャ」

深い緑に囲まれた中で一筋の光が白い狼を襲う。

対峙するのは真っ白の髪の毛を持った男である。

全長10メートル以上ある白い狼はいきなり男から発行したためとても驚き一瞬だけ硬直する。

「うん、いいのが撮れた。カールにいいお土産ができた。」

男はそういうとその場から音もなく消えた。

ここはヴィルトゥエルという魔法が存在する世界でのお話。

ヴィルトゥエルにあるバロンダビア王国の王都に存在するバロンダビア美術館には、様々な美術品がある。

これらは、二百年ものあいだにたった一つの基準によって展示されているため、絵や宝物さらには研究資料とジャンルかまわず膨大な量がこれらを制作または発見した者の名前と共に保全の目的のため飾られている。

近年、バロンダビア美術館にはある噂が広がった。

「素性の全く分からない画家のものが飾られていてすべて存在する魔物であまりにも精密な絵である。」

この美術品のコーナーには昼夜問わず多くの人が訪れる。

貴族は、その美術品のあまりにも綺麗さを一目見に来る。

また、冒険者や研究者は魔物の特徴を確認するために何回も何回も訪れる。

貴族たちは、本来ならこの画家をわがものにしようとして匿おうとするが動き出すがバロンダビア美術館がそれを阻止していた。

なぜならたった一つの基準とは、王族が欲しいと決めたという理由だからだ。

そのため、貴族たちは匿うのではなくこの素性の知れない画家を探し出すことに力を入れている。

そして全くどの貴族も上手くいってない…

その男が生まれたメクレンブルク伯爵家とバロンダビア王家第一王子のカール・フォン・バロンダビアのみである。

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（追記：2023/05/08）

執筆にあたりこちらで準備を行いたいので公開は少し後にしたいと思います。

よろしくお願いいたします。