第9話 梅酒を仕込もう

 材料と道具が揃ったところで、梅酒を漬けて行こう。


 まずは瓶をきれいに洗って水気をふき取り、アルコールスプレーを内側に吹き付けて殺菌する。

 水切り籠に下向きに置いてアルコールが蒸発するのを待つ間、今度は梅をざるに入れて水に浸し、きれいに洗う。

 ざっと汚れを取り除いたら、今度は爪楊枝を使ってヘタを取り除いていく。きれいにポンと取れていくので、やっているとなかなか楽しい。

 ヘタを取り終えたら、キッチンペーパーで1個ずつ水気をふき取り、新聞紙の上に並べて乾燥させる。


 このあたりで瓶のアルコールも蒸発しているので、いよいよ梅酒を漬けていく。まずは氷砂糖を75g。ここでようやく買ってきた秤の出番だ。

 細かい調整がしやすいように、氷砂糖の結晶はなるべく細かい物を選ぶ。

 大きい物しかなければ、ビニール袋に入れて、空のビール瓶をハンマー代わりにして粉砕する。危ないので良い子はマネしちゃだめだぞ。

 きっちり75gにするのはしんどいので、プラスマイナス2gの範囲に収まるようにした。


 同じように梅も150g計量する。きっちりと量るのは氷砂糖以上に難しいので、プラスマイナス5gに収まるように選んでいく。

 それぞれの瓶に入る梅の数がほぼ同じになるようにすることも忘れてはいけない。

 一部に少し熟しすぎて黄色みがかかっている物があるが、これも1つの瓶に偏り過ぎないように、1瓶に1つずつぐらい入るように振り分ける。


 量り終えたら、梅と氷砂糖が瓶の中に均一に散らばるように入れる。全体がきれいに溶けるようにするためだ。

 セッティングが完了すれば、酒を計量カップで270ml量って瓶に注ぐ。

 後はきっちりと蓋を締めて外気が入らないようにし、酒の種類、氷砂糖と梅の量、漬けた日を記したラベルを貼り付ければ完成だ。

 これを10種類の酒全てで行い、出来上がった梅酒瓶10個は流し下の収納に安置する。開封は3か月後だ。

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