第4話


「俺、妻を裏切っていたんです」

 峰田はゆっくり話し出した。彼岸はまた薄ら笑いに戻ると静かに峰田の話に耳を傾ける。

「妻との関係が悪化していく中で、俺は他の女性を好きになりました」

 佐々木由美ささきゆみは峰田が働く会社の事務員で、峰田とは高校と大学の同級生だったそうだ。

「その人は、世間知らずでおとなしい妻と違って独立していて、自分をしっかり持っている素敵な女性で……」

 佐々木のことを語る峰田は穏やかな表情だ。記憶の中のこいつと佐々木の関係はそんな穏やかなものには見えなかったが。

「その女性の名前は?」

 彼岸は優しく聞いた。

「佐々木さんと言います」


 俺はまた峰田の記憶の中に入り込んだ。

 会社と呼ばれる場所ではなく、ガヤガヤとした人間の多い場所だった。峰田も今よりも少し幼い表情だ。建物を見渡してみると、そこは学舎のようだった。これが大学というものらしい。

「智くん」

「真奈美」

 まだ若い峰田夫婦は隣同士に座って微笑み合っている。以前、記憶に入った時と違って二人とも幸せそうな表情をしていた。

 峰田の言うように奥さんは金持ちのお嬢さんといった感じで、この空間にいる他の女よりも一段と格が高いようなそんな雰囲気だった。峰田はそんな女を隣に座らせているが自慢げで非常に腹が立つ。気に食わん。

「おはよう」

 そんな二人に声をかけた女は佐々木由美だった。こちらは前回と変わらず華やかで気の強そうな感じ。佐々木は峰田の奥さんの隣に座ると

「真奈美ちゃん、宿題やってきた?」

 と声をかけた。

「うん、由美さんは?」

「やってきたよ。そうだ、智はどーせやってなくて真奈美ちゃんに見せてもらったんでしょ。昔っから智はそうだよね〜。真奈美が彼女になる前は私がよく写させてたし。っていうか、後輩に見せてもらうとか智情けなさすぎかよ」

 ケラケラと笑う佐々木と峰田。真奈美さんは小さく微笑んでいた。なんだろう、佐々木から感じる少しのトゲと真奈美さんの浮かない表情。峰田の方は特に違和感はない。

「こいつ、高校の時からいっつもこうでさ〜、真奈美ちゃん大変でしょ?」

 佐々木の言葉に真奈美さんは苦笑いをする。

「やめろよ、由美。真奈美が困ってるだろ? ったく」

「ごめんごめん、そうだ。智、来週の高校の同窓会だけどさいくっしょ? 地元のメンバー結構帰ってくるんだって」

 その後は真奈美さんを挟むようにして永遠と続く峰田と佐々木の会話。真奈美さんの表情は浮かないままだった。

 佐々木は熱っぽい視線で峰田を見つめている。峰田は真奈美さんを見つめている。あぁ、昔っから人間ってのは。全く……。





「そう、佐々木さんは峰田さんがご結婚されていたとご存知で?」

 彼岸の質問に峰田は気まずそうに俯く。それが答えなのだ。

「知っていました。佐々木さんと真奈美……妻は大学時代からの友人ですので。俺と佐々木さんは高校からの幼馴染です」

「では、奥さんは気がついて?」

「いえ、えっと……多分隠せていたと思います。妻の遺書や日記にはそのことは」

 こいつの記憶を最初に見た時に感じた「焦り」の正体はこれだったんだ。妻に不貞がバレていないかどうか気が気ではなかったのだ。

 妻が自殺したい原因が自分の不倫でないことを確かめたくて、この男は焦っていた。本当に最低な野郎だ。

「では、奥さんに別れを告げようと?」

「はい、俺の中で妻に対する気持ちはもうなくなってしまっていて、お恥ずかしい限りですが」

 佐々木はおそらくずっとこの峰田のことが好きだったはずだ。だから、同じ職場で……淡々と二人の仲が悪くなるのを狙っていたのではないか?



「尾崎、玄関へ行ってちょうだい」

「え?」

「出前が届くはずだから」

 彼岸に言われて時計を見てみてるとお昼時だった。そういや、腹が減ったかもしれん。

「すみません、お気遣いいただいて」

 峰田が申し訳なさそうに後頭部を掻く。

「ごめんくださーい」

 元気な声が勝手口の方からした。俺は急いで向かうと和服姿の若い男が立っていた。手には<中華>と書かれた鉄の箱を持っている。

「あら、今日は彼岸さんじゃないっすね。えっとお弟子さん?」

「尾崎だ……えっと、最近ここで手伝いはじめて」

「あぁ! そうなんすね。俺は弥勒亭の弥勒っす」

 弥勒と名乗った男は頭に巻いた手拭いをとると俺にペコリとお辞儀をした。人間の姿の俺には負けるが結構いい男だ。彼岸のやつ、やるじゃないか。

「お代は頂いてるんで、料理をお渡しするっすよ」

 弥勒は鉄の箱から丼を三つ取り出すと勝手口から入るとテーブルの上に置いた。手慣れた様子なのは、彼岸が客をとるたびに弥勒亭に昼食を頼んでいるからだろう。

「ありがとうございます」

「尾崎さん、今度よければ弥勒亭に飲みに来てくださいよ。この辺は若い人は少ないから……国道を東に行ったところに民宿がいくつかあるでしょう? その並びにうちもあるんす。昼は定食屋で夜は飲み屋になってるんで。ごちそうしますよ」

 おぉ、それはいいことを聞いた。森の奥にいたときは人間に化けて飲みに行こうなんて思わなかったが……彼岸に小遣いでももらって酒でも飲みにいこうじゃないか。

「ぜひ」

「よし、きまりっすね。じゃあ、いつでも待ってるっす!」

 弥勒はそう言い残して勝手口から出ていくと何度か振り返って俺に手を振ってきた。なんだ、いいやつじゃないか。

 俺は大昔に可愛がってくれた絵吉を思い出した。人間ってのは本当にわからない生き物だ。峰田のようにクズもいれば絵吉や弥勒のように気のいいやつもいる。彼岸みたいに妖怪に近いやつもいれば、毎日俺なんかを信仰してくれる健気な人らもいた。

「尾崎、麺が伸びちゃうわ」

「悪い悪い」

 俺は蓋のついた丼を三つお盆に乗せて峰田の待つ客室へと向かった。いい香りがする。どうやら、これは蕎麦らしい。

「お昼にしましょう。峰田さん、暖かい天そばと天ぷらうどん、どちらが?」

 峰田は「そばで」と短くいうと彼岸から丼を受け取った。気の棒切れをパキッと半分に割って箸にすると峰田は手を合わせて「いただきます」と言った。

「尾崎、どうぞ」

 彼岸が俺の前に置いたのはふかふかの油揚げが乗ったうどんだった。さっきまで熱湯だったんだろうだし汁から立つ湯気は鰹の香り。甘く煮付けられたであろう油揚げから甘い匂いが絶妙で思わず俺の腹が鳴った。

「いただきます」

 弥勒亭のうどんは、数百年生きてきた俺がうまいと思うんだから日本一うまい。油揚げも最高だっ。

「うまっ」

 絶妙な塩梅の出汁をたっぷり吸った油揚げはじゅわっと口の中で広がる。噛めば噛むほど味が広がって飲み込むタイミングが難しい。一方で、うどんの方はちゅるちゅるとコシが強く、舌触りがいい。出汁と絡んで最高にうまい。

 俺はあっという間に食い終わると、出汁をぐっと飲み干して丼をドンと置いた。

「ぷはぁっ」

「尾崎、お客様の前よ」

 彼岸も食べ終わったのか箸を置いた。峰田は俺をみて苦笑いをしていた。小っ恥ずかしくて俺は「片付けますよ」と2人の食い終わった丼をお盆に乗せた。

「俺も、久々に食べ物が喉を通りました。美味しいですね」

 峰田は口元をハンカチーフで拭きながら彼岸に礼をいう。彼岸は優しい微笑みを浮かべながら

「えぇ、昨日峰田さんが泊まった宿の近くにある<弥勒亭>という定食屋の出前です。もし気分が向いたら寄ってみてくださいね。夜も空いているはずだから」

 峰田は「そうですか」というと再び暗い表情に戻った。俺はおぼんに乗せた空の丼を洗い場に持っていくと、すぐに部屋に戻る。


「さて、続きを」

 彼岸が茶を淹れて、峰田と俺の前に置く。

「佐々木さんと俺は、実はその……真奈美と付き合う前にお付き合いをしてたんです。なんというか、くっついたり離れたりしているような仲でした」

 峰田は腹が膨れて余裕ができたのか饒舌に話し出した。相変わらず、話していることは最低だが。

「では、どうして真奈美さんと?」

「お恥ずかしながら……年下の真奈美の猛アタックで付き合うことになったんです。俺と佐々木さんが付き合ってない時期に俺が他の女と付き合うことはよくあったんです。なんというか、箸休め……みたいな。ほら、いつも同じ料理じゃ飽きるでしょう? それは俺も佐々木さんも一緒で……だから付き合ったり離れたりしてその間、俺たちは他の人間と付き合うんです。真奈美もその一人でした」

 彼岸は顔色ひとつ変えずに頷いた。

「では、真奈美さんの妊娠でそれが変わってしまったと」

「えぇ、そういうことです」

「最初から愛してなかった?」

「そうかも……しれません。」

 

 俺はぐっと峰田の記憶に引っ張られた。

 峰田の家だ。目の前には、泣きじゃくってる真奈美さんがいた。部屋の奥には小さな骨壷。仏壇に遺影はない。その代わりに赤ん坊用の靴下やら玩具やらが備えられている。真奈美さんは、料理用の前掛けをしていて、机にはやけにうまそうな料理が並んでいる。

 一方で峰田は疲れ切った表情で、うんざりした顔だ。

「真奈美、今日は飲んで帰るって言っただろう?」

「でも、こういう時くらい一緒にご飯食べたいよ。私は家でずっとずっと一人なんだよ」

「仕事は付き合いがあるんだよ。俺はまだ一年目だし、昇進だってかかってるし」

「違う、由美ちゃんといたんでしょ!」

「はぁ? なんで由美が出てくるんだよ」

 真奈美さんは、わっと泣き出す。彼女が泣きだすと峰田の感情が「呆れ」に変わる。

(こいつ、佐々木由美と不貞してたくせに何を……)

「だって、智くんいつだって由美ちゃんと仲いいじゃん! 私たち結婚してるんだよ? 智くんは私だけの旦那さんなんだよ? なんで他の女の人と一緒にいるの?」

 真奈美さんはぐっと峰田に詰め寄ると峰田のシャツの裾をぐっと掴んだ。峰田はすぐに彼女の手を振り払って、タイを解く。

「由美は幼馴染で、女と思ってないし。それに仕事の同僚でもあんだよ。真奈美さ、少しは働いたらどうだよ」

「私、大学辞めて社会人経験ないんだよ? 智くんだって知ってるでしょ?」

「別に、高卒でも雇ってくれる会社あるだろ」

「智くんはそんなに私と一緒にいたくないの?」

「違う、真奈美が家にひとりぼっちが辛いっていうから、働いて気でも紛らわせればって……思っただけだよ」

「一緒にいてほしいんだよ。私、智くんと一緒にいたいの」

 峰田はため息をつく。真奈美さんは続ける。

「智くんのせいじゃん……大学やめたのだって、赤ちゃん死んじゃったのだって、私が寂しいのだって全部! 智くんが責任取ってくれないなら私……もう死ぬしかないよ!」

 真奈美さんはぎゃあぎゃあと騒ぎ立てながら料理をめちゃくちゃに落としていく。峰田に投げられた肉がべちょりと彼の頬についた。

「死ねよ……」

 ぼそり、と峰田がつぶやいた。




 記憶の中から俺が戻ってくると、峰田は泣いていた。

「その言葉で、真奈美さんが自殺を決意したと考えているのですね」

「はい、俺もおかしくなってたんだと思います。真奈美は子供を亡くしてから俺に当たるようになりました。毎日、毎日ヒステリックに叫んで泣いて……」

 峰田はそういうと涙をこぼした。

「女ってのは勘の鋭い生き物だ。子供が死に、旦那が自分を愛してないことを薄々勘づいていたらそうなるのも無理はないと思うがね」

 俺の言葉を彼岸は止めなかった。ただ、彼岸は目を伏せて静かに息をしていた。峰田は俺の言葉を聞いて「わっ」と声を上げて泣き出した。泣いたってだめだ。お前が最低なゴミということに変わりはないよ。俺としてはあの佐々木とかいう女と共に地獄に落ちてほしいと思う。


「ではもう一度聞きます。峰田さん、あなたが水に流したい思いを聞かせてもらえますか」

 彼岸の静かな言葉に峰田はごくりと唾を飲んだ。

「彼岸さんは俺を軽蔑しないんですか」

「軽蔑?」

「だって俺、不倫をして妻を裏切っていたんですよ。最低……じゃないですか」

 彼岸は答えない。黙って峰田を見つめている。俺が代わりに答えてやろうか。峰田は最低の男で生きている価値なんかないって。

「質問に答えてください、峰田さん」

「すみません。俺が、水に流したいのは……妻への、真奈美への謝罪の気持ちです」

「謝罪、ですか」

「はい、俺は真奈美を愛していないのに彼女の人生を台無しにしてしまった。真奈美だって俺が解放してやれば自殺なんかしなくてもよかったんだ。俺のせいなんです」

「そうですか。では、儀式を行いましょう」

 彼岸は俺の方に目配せをすると、立ち上がり部屋を出た。彼岸を追うように峰田も立ち上がり部屋を出る。俺は峰田のうしろを歩く。

 日が沈み始めている。森は夕日色に輝き、朝日よりも眩しい。カラスたちの鳴き声が反響して寂しさが胸に染み渡るようだ。

 玄関からぐるっと彼岸堂の裏手に回る。裏庭の景色は真っ赤だ。彼岸花が咲き誇っている。独特の蜜の香りが広がり、美しい景色が広がっている。彼岸花を避けるように流れる小川は夕日を返してキラキラと輝いていた。

「綺麗ですね」

 峰田は彼岸花の茎を綺麗に切り取って、花だけにすると峰田に手渡した。峰田は花を両手で受け取る。

「では、峰田さん。あなたの思いをこの彼岸花とともに水に流します」

 彼岸が峰田の持っている花に触れると、花が薄く光り始めた。その姿はあまりにも幻想的で、俺も峰田も呆気にとられてしまう。

「さぁ、峰田さん。思いを全て乗せて」

 峰田は目を閉じ、花に額をくっつけると涙を流した。数分、彼はそうしたまま動かなかった。彼岸は何やら呪文のようなものを書いた薄い半紙を手に取って峰田が思いを託し終わるのを待っていた。

 しばらくして峰田が瞼を開くと、

「では彼岸花をこの半紙と一緒に小川へ」

 峰田は半紙を受け取ってしゃがみ込んだ。小川は足首ほどの深さで子供でもまたげてしまうほどの幅だ。

「真奈美、ごめんな」

 彼岸花をふわりと小川に流す、その後ろに半紙を浮かべる。彼岸花と半紙は小川の小さな流れにゆらり、ゆらりとしばらく流れた後にコトンと水底へ沈んでいった。俺たちは夕日が沈んでしまうまで小川を眺めていた。




 峰田が帰った後、生気に満ちた彼岸はもりもりと飯を食っていた。お供え物のようにこんもりと盛られた白飯に、魚の煮付けをのっけてガツガツと食べる。

「なぁ、彼岸。俺すっきりしねぇよ」

「ふふふ、そう?」

「あぁ、俺は高明な死神様だからな。あいつの嘘は全部わかるんだよ」

 彼岸は頬に米粒をくっつけたまま俺の方を向く。こいつは可愛いんだか可愛くないんだか。

「じゃあ、彼の命を刈り取る?」

「そりゃ、それは違うけどよ」

「じゃあ、どうなるべきだと思ったの?」

 と言われると難しい。俺は確かに峰田の記憶を見た。記憶の中の峰田は、嫌悪に値する男だった。ぶん殴ってやりたかったし、痛い目を見るべきだと思った。

「そりゃ、痛い目見ればいいと思ったよ。だってあいつ、真奈美さんに酷いことしてたんだぜ」

 彼岸は全てわかっているかのように深く頷くと

「真奈美さんはそれを望んでいなかった。あら、もしかして……死神さんは?」

「は?」

 彼岸はクスクスと笑うと箸を持って飯をかっこんだ。まさか、峰田の後ろに真奈美さんがいた? 俺だって数百年生きたあやかしだぞ? 人間の、それも死にたてほやほやの幽霊が見えないわけないだろ!

「真奈美さんはね、ずっと峰田さんの後ろで見守っていたわ。彼の話を聞いて涙して、あの彼岸花と一緒に天に還って行った。私があなたを止めたのは、真奈美さんが復讐を望んでいなかったから。あなたに真奈美さんが見えなかったのは真奈美さんが男性には見られたくないと願っていたから」

 幽霊ってのは不思議なもんだ。俺に真奈美さんの姿が見えなかったのは真奈美さんがそれを望んでいなかったということだ。つまりは、本当に彼女は峰田に復讐を望んでいなかったんだろう。ただひっそり、峰田を救ってくれるであろう彼岸の前に姿を現したのだ。

「じゃあ、もしも真奈美さんが復讐を望んでいたらどうしたんだよ」

「そうね、あなたの自由にさせてたわ。だってあなた、峰田の記憶を追体験していたでしょう? あの場であの人の嘘を暴いて、謝罪をさせて、反省をさせてそれを水に流すまでよ」

「お前、幽霊が見えるのかよ」

「死神が見えるのよ? 幽霊だって見えるわ」

「そりゃそうだ」

 あぁ、いつだって彼岸のペースだ。たかだか20数年しか生きてないような小娘に手玉に取られてどうするよ、俺。

「でも、尾崎」

「なんだよ」

 彼岸はカリカリの油揚げを俺の茶碗に乗せる。お節介だ、辞めてほしい。

「あなたのその能力、すごく良いと思うわ。次からはあなたが見たものを私に共有してちょうだいね」

「俺様の気分次第だな」

 油揚げをパリッと食いちぎって、米と一緒に飲み込む。人間ってのは不思議な生き物だ。真奈美さんはあんなに裏切られてもなお、峰田のことを思っていた。俺ならけちょんけちょんにぶっ飛ばして驚かして2度と男として役に立てないようにしてやるのにさ。

「尾崎、おかわりは?」

 彼岸はもう立ち上がって、空になった茶碗を手にしている。まだまだおかずはあるし、腹立って満たされてはない。

「もらってやる」

「はいはい」

 

 こうして彼岸堂での俺の初仕事はほろ苦い記憶となった。正しいことが求められているものではない。人間というのは俺の知っている通り、愚かで、情けなくて、馬鹿で白状でそれでいて愛おしい。

 もう少しここにいてやってもいいか。うまい油揚げもあるしな!



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