第26話 海の家?


サンサンと降り注ぐ太陽に青い空に白い雲、そして白い砂浜!


「海だーー」


「うみーー」


この世界で初めて見た海は青く水が透き通り、凄く綺麗だ。


京姉の水着姿は…凄く残念だ。


この世界の水着は…囚人服みたいで露出が少ない。


それでも、うん凄く可愛い。


「うわぁーー水がしょっぱいね、リヒトくん」


「海だからね…」


「へぇ~しかしリヒトくんは物知りだね」


「俺も聞いた事があっただけで、初めての経験だよ」


「そうなんだ、それでも知っているだけ凄いよ」


ヤバい、気が付かなかった。


確かに、前世の水着と違って長袖、七分ズボンだけど…


生地が海女さんが着ているような生地で透けて見える。


「…まぁね」


少し目のやり場に困ってしまう。


「あれ? どうしたのかな?急に赤くなって…」


知っててやっている。


俺の目の前ではしゃぐように跳ねているんだから…間違いない。


「そりゃ、好きな子がそんな仕草していれば…赤くなるよ」


「そういう物なのかな? リヒトくんは私の裸を沢山見ているのになんで? その…夜の時の方がもっと凄い私を見ているのに…可笑しいの…逆にこれ1枚着ている分、今の方が露出が少ないと思うんだけど?!」


言われてみればそうなんだけど…


透けた水着が張り付いて胸や股間が薄っすらと見える。


なんというのか…まるで写真集の1枚を見るみたいで…これはこれで凄くセクシーだ。


「その…凄く悩殺される」


「あっ、そうか、此処暫く宿に泊まれないでご無沙汰だから溜まっていたのかな? ゴメン…海に来る前に、その宿屋でしてからの方が良かった?」


ううっそうダイレクトに言われてしまうと、下半身がヤバい事になっている。


誤魔化さないと…


「それは夜の楽しみにしているから…大丈夫だよ…それより折角だから泳ごうか?」


「うん、解った…海で冷やせば、それもおさまりそうだしね」


「あはははっ、そうだね」


海では泳いだ事はないが川ならあるから俺も京姉も泳ぎはお手の物だ。


暫く泳いで、今は海の家で休んでいる。


そうか、今は余り居ないけど昔は沢山の転移者や転生者が居たからだな。


モロコシにラーメン、イカ焼きにかき氷…凄いなこれ。


「リヒトくん、あれ何かな? 白くて赤くて美味しそう」


多分、かき氷だよなイチゴの。


「かき氷だと思う、食べてみようか?」


「うん」


「おじさん、かき氷二つ」


「あいよ、二つで銅貨1枚だ」


「はいよ」


「京姉、絶対にゆっくり食べるんだよ、急いで食べると大変な事になるからね」


「えっ、何で、う~ん冷たくて美味しい…ああっ頭が痛い、リヒトくん~痛い」


かき氷を急いで食べたらこうなるよな。


「京姉、大丈夫、すぐに治まるから…ゆっくり食べないとそうなるんだよ…ゆっくり食べるとならないよ」


「酷いよ、リヒトくん、先に教えてよ…」


「俺も忘れていたんだ…あっイカ焼きと焼きそばもある折角だから食べようか?」


「うん、凄く美味しいし、此処にあるの全種類食べちゃおう」


「そうだね…よし、全部食べちゃおうか?」


「それじゃ、おじさん、焼トウモロコシにおでんにラーメン、カレーも頂戴」


「食べられるのかい?」


「「勿論」」


久しぶりに食べた前世の『食べ物に近い物』は凄く美味しく、二人して思う存分食べた。


「うぷっ、流石にリヒトくん、もう食べられない」


「そう、それじゃ残りは俺が食べるよ」


口の周りをソースだらけにしている京姉も、うん凄く新鮮で可愛い。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る