第10話 九章

 俺は息をつくと、すぐに操作へと頭を切り替えた。


 石川さんがあそこで心配してくれているけれども、なんとか森本のためにも早く決着をつけてやりたい。このままだと、天草も悠介もやられれば全滅でゲームオーバーだ。どうなるのかわからないけれども、嫌な予感がする。


 なんとか俺がやるしかない。コックピットには見たことのないような機械ばかりで酔いそうだったけれど、やることは単純だ。俺は、とりあえず説明に従って自動レーザーに切り替えた。レーザーのボタンを押している暇がない。


「いくぞっ!」


 操縦桿を大きく左へ動かすと、体がぐわんと動いた。その反動で後ろの背もたれへと叩きつけられる。耳がきーんと響いて、腕にものすごい力がかかっている。これが、宇宙船の操縦なのか。森本はこれを平気でやっていたのか。


「よし!」


 ある程度、操作はわかった。どうしても操縦桿が重たいから、すぐに左から右へ、右から左へと動くことはできない。なら、ある程度は敵の動きを予想して動く必要がある。そんなことできるか? いや、やるしかない。


 敵は森本が攻撃をしていてくれたおかげでかなり消耗している。体力のゲージは全体の三分の一ほどだ。残機は3つ。なら、それを有効活用して活路を見出す。


 放たれたレーザーは、確実に敵へと命中しているが、向こうからも攻撃をしかけてくるからむやみやたらに攻撃を繰り返しているわけにはいかない。



 とにかく今は敵の攻撃を避けながら、隙を見つけて攻撃を繰り返すしかない。

 俺は敵のレーザーを回避しながら、徐々に距離を詰めていく。そして、一気に近づくとその勢いのままに体当たりをした。


 機体が激しく揺れると同時に、激しい衝撃を受けた。そのまま激しく吹き飛ばされると、壁に思いっきりぶつかった。そうだ、ゲームだからどこまでも自由に移動できるわけではない。一瞬意識を失いかけたものの、すぐに機体のコントロールを取り戻す。まだ、動けるか。


 でも、かなりのダメージを食らってしまったようだ。

 機体は大きくふらついている。あと一撃食らえば一機は間違いなく終わりだろう。できる限り、残機を減らしたくはない。やっぱり、不安になっている石川さんの表情が浮かんだ。それを、なんとか笑顔にしないといけない。


 それにしても、この感覚は何なんだろうか。頭の中にイメージが流れ込んでくるというか、なんとも言えない不思議な気分だ。なんだこれ。こんなもの今まで感じたことないぞ。


 俺は必死になって頭を働かせる。そうだ、確かこういうときは相手の動きをよく見るって聞いたことがある気がする。とりあえず、右翼の砲台はもう瀕死状態だ。まずはそれを潰す!


「よし」


 俺は覚悟を決めると、右翼の方へと回り込むように移動する。そして、一気に近づいたところでレーザーを撃ち込んだ。


「やった!」


 右翼の砲台は完全に沈黙した。これで残りはホーミングの砲台と左翼の砲台。これを潰せれば、一方的に攻撃するだけだ。しかし、それはできなかった。


「うわぁっ!」


 突然の衝撃を受けて、俺の機体は大きく揺さぶられる。


「なんだよ!」


 一体何が起きたのか理解できない。ただ、目の前にはこちらに向かって猛スピードで接近してくる黒い物体があった。


「まさか……これは……!」


 慌てて確認すると、それは森本を撃墜したホーミング弾だった。すでに、背後に回り込まれていたのだ。


「くそっ!」


 俺は慌てて回避行動を取る。しかし、間に合わない。再び、激しい衝撃を受けると、今度は機体が大きく傾いていく。


「しまった!」


 バランスを失った機体は壁に強く打ち付けられると、そのまま横転してしまった。


「くっ……」


 体中に激痛が走る。痛みに耐えながら、必死に立ち上がろうとするも、上手く体が動かない。だめだ、このままじゃやられてしまう。


「頼む、動いてくれ!」


 俺は必死に手を動かすと、なんとか立ち上がって態勢を立て直すことに成功した。そして、すぐに距離を取って相手の様子を伺った。

 しかし、思った以上にダメージを受けてしまったようで、残機は2つあるものの俺自身の体力ほとんど残っていない。操縦桿を握る手が震えている。


 どうする……。

 どうすればいいんだ。

 俺が焦りを感じている間にも、敵はゆっくりと近づいてきている。


「森本……」

 あいつのためだと思って始めたこのゲームで俺は死ぬのか?  そんなことを考えているうちに、敵のレーザーが迫ってきた。ダメだ、避けきれない。そう思って目を閉じたとき、どこかから声が聞こえたような気がした。


―――荒木くん!


 その瞬間、俺は無意識のうちにボタンを押していた。それは、旋回のボタンだったらしく、まっすぐに向かってきたレーザーをくるりと躱した。


「え?」


 自分に起こったことが信じられなかった。俺はまだ何も操作していないはずだ。それなのに、勝手に体が動いた?


「もしかして……」


 もう一度、先ほどの言葉を思い出す。石川さん、いや違う。森川さん、でもない。水川さんの声でもない。


「アリスか?」


 前回、出会った謎の少女。アリスが俺を動かしたのか ? わからないけれど、今は考えている時間はない。とにかく、今はこの窮地を脱することが最優先事項だ。俺は、大きく深呼吸をすると操縦桿を強く握りしめた。


「よし、やってやる!」


 俺は気合いを入れると、一気に距離を詰めた。


「ここなら!」


 俺は、一直線に敵へと突っ込んでいった。敵は反応できていない。


「いけぇーーーーーー!!」


 渾身の力を込めて操縦桿を握り、敵のホーミング弾へと向かって行く。そして、直前で旋回。これで、ホーミングは到達までもう少し時間がかかる。わずかな隙だ。だが、確かに敵は隙が生まれた。ここしかない。俺は、レーザーで左翼の砲台を撃ち抜いた。砲台は爆発とともに消滅した。


「よし、あとはお前だけだ!」


 俺は、ホーミング弾へと狙いを定めた。これを打ち落とせば、向こうはホーミング弾を放つまでに猶予がある。


「これで終わりだ!」


 俺は叫びながら、レーザーを撃ち込んだ。レーザーは見事に命中して、ホーミング弾は爆散した。


「よっしゃあああ!」


 俺は思わずガッツポーズをする。なんとか、これでこちらの負けは免れたようだ。第三形態がないことを祈るしかない。


「ふう……」


 俺は、大きく息をつくと座席に座り直した。ゲームとはいえ、本当に殺されるかもしれないと思うと、緊張して心臓がバクバクいっている。

 それにしても、どうして俺はあんなことができたんだろうか。アリスの力なのか?


 でも、なんのために。


 そんな疑問を抱きながら、俺は機体を動かす。そして、ホーミングの砲台を壊したところで勝利が確定した。画面には、 WINNER!! という文字が現れた。

 それと同時に、歓声が響き渡る。


 俺は、勝ったのか……。


 実感が湧かなかったが、とりあえず生き残れたことに安堵した。でも、結局なんで俺が勝てたかはよくわからなかったな。まあ、いいか。とにかく今は石川さんのことだ。彼女の顔を思い浮かべながら俺は、勝利画面を見つめていた。何とか宇宙船を操縦して、悠介たちのいる惑星に寄せる。到着すると、すぐに扉が開いた。


 俺は、機体から出て外の空気を吸う。


「はぁ~、やっぱりこっちの方がいいな」


 ずっと宇宙船の中にいたせいか、新鮮な空気が美味しく感じる。とりあえず、みん な無事みたいだ。よかった。

 俺は、みんなの方へ歩いて行った。石川さんは、俺の顔を見ると笑顔を浮かべる。やっぱり、石川さんの笑顔が一番好きだ。俺も自然と笑顔になる。

 だけど、一人が見当たらなかった。この場所に戻ってくると思っていたのに。


「森本は?」


「いや、こっちにはいないぞ。まだ、あそこにいるんじゃないか?」


 悠介は、先ほど森本の乗っていた機体が墜落した惑星を指さす。

 そこにいるのだろうか。


「じゃあ、行ってくるよ」


 俺は再び機体に乗り込んで、その惑星へと向かった。そこには確かに森本がいた。


「大丈夫か?」


 そう問いかけても、森本は答えなかった。しかし、森本を救い出した時点でゲームを終了するかのウィンドウが現れたため、俺はそれに触れた。


 すると、パソコン室へ意識が戻ってきた。目の前には、森本が倒れている。


「おい、大丈夫か?」


 揺さぶっても返事は無い。だが、どうやら眠っているようで寝息が聞こえてきた。


「良かった」


 まあ、疲れただろう。俺も体に疲労が残っているし、何よりもホーミング弾をぶつけられた恐怖がそうさせているのだろう。仕方のないことだ。


「大丈夫か、森本も」


 起き上がった天草たちが心配してくれるが、俺は大丈夫だ。ゆっくりと眠りたかったけれども、森本をここに置いていくわけにはいかないから、悠介が購買で買ってきてくれたお菓子やジュースをつまみながら、森本が気持ちよく目覚めるまで待つことにした。


「じゃあ、ちょっとトイレ」


 俺は話が盛り上がってきたところでパソコン室を抜けた。もちろん、トイレに行きたかったのもそうだけれども、何よりもパソコン室の空気というか匂いに酔ってしまったから外の空気を吸いたくなったのだ。ガラガラと引き戸をあけると、新鮮な外の空気が流れ込んでくる。夕日は、もうそろそろ沈みかけていた。


「戻ったら、森川さんと石川さんが帰らなくても大丈夫か聞かないとな」


 俺や悠介、天草はともかく二人の両親は心配だろう。そんなことを思いながらトイレのある方向へと歩いている時だった。後ろで、引き戸が開いた音がしたのだ。そして、そこから走るように廊下がぱたぱたとなる音が聞こえる。俺がそれに気が付いて振り返ろうとした瞬間に、後ろから小さく抱きしめられた。


「ん?」


 俺は、その瞬間に恐怖を覚えた。海堂さん、水川さん、それにパソコン部に入りたい人物などかなり警戒するべき人が多いから、どうしても身構えてしまう。

 だが、それは違った。


「荒木君」


「なんだ、石川さんか」


 いや、それなら安心はできるけど、今はどんな状態なんだ?俺は困惑していた。石川さんに抱き着かれているという状況に。しかも、彼女の体は少し震えていて、何かに怯えているようだった。


 俺は、恐る恐る口を開く。

 今の状況では、俺の方が背が高い。

 だから、彼女が俺の背中に顔を埋めていてる状態だ。


「石川さん、大丈夫だよ」


「うん、ありがとう」


 くぐもった声で、感謝の言葉が告げられた。しかし、それをしっかりと聞けたかわからない。すでに、俺の意識は石川さんに抱き着かれているという事に支配されていた。彼女の髪からはシャンプーのような甘い香りが漂ってくる。そして、柔らかくて温かい感触が伝わってくる。


 このまま時間が止まればいいのにとは思ったけれども、それは叶わない。


「どうしたの、急に?」


「さっき、荒木君がボスのレーザーにぶつかったでしょ」


 ああ、最初に一機を減らした時のことか。

 まあ、結局はダメージを受けたのはあの一回のみだ。


「その時、なんだかすごく怖かったの。ゲームだとわかっているんだけど、妙にリアルで」


 俺は何も言えずにいた。


「だから、約束して。いなくならないって」


 石川さんの声には涙が混じっていた。きっと、相当怖かったのだろう。その気持ちはよくわかる。


「わかった。約束するよ」


 気休めにしかならないかもしれないけれども、俺は石川さんに約束した。



 それから、森川さんが先に帰宅した。結局、四人で待っていたけれども、森本の意識が目覚めることは無かった。翌日になって、森本が目覚めた。俺たちは、森本を家まで送り届けることにした。俺と悠介で森本の肩を支えてなんとか送り届けた。石川さんもそれについてきてくれた。


「じゃあな」


「また明日ね」


 もちろん、俺は石川さんも家まで送り届けた。しかし、夢のような時間はすぐに終わりを告げた。

 森本は、翌日から学校に来なくなったのだ。


「あれ? 今日は森本は学校に来てないのか」


 そのことに、一抹の不安を覚えたけれども、疲れて熱でも出したのだろうと勝手に楽観視していた。しかし、事態は思わぬ方向へと向かうことになる。

 それは、森本が休んでから三日間の放課後のことだった。


「荒木君! 大変」


 石川さんが、ある情報を仕入れてきたのだ。「どうしたんだ?」


「森本君が、なんだか大変みたい」


「えっ?」


 俺は耳を疑った。


「嘘だろ?」


 どういうことだろうか。とりあえず、俺と悠介は石川さんをなだめる。


「森本君が、ゲームにもう三日間もログインしていないんだって」


 三日間か、確かに普通の人間でもゲームにそこまでログインしていないということは不思議だ。ログインボーナスとか、そういうものもあるだろう。森本の両親から学校に何か連絡は入っていないのだろうか。まあ、俺たちにそれを伝える道理もない。

「なあ、森本の家に行ってみないか?」


 悠介の提案に俺は乗った。


「そうだな」


 俺と悠介と石川さんは、放課後に森本の家にたどり着いた。表札には森本と書いてあったため、間違いないだろう。一応、お見舞いというので学校の近くにあるお店のゼリーを用意していった。チャイムを押すと、森本の母親が出てきた。


「ねえ、あなたたちよね! どうしたの? 何があったの?」


 森本の母親が、縋るように聞いてくる。しかし、こちらは何も知らない。


「すみません。とりあえず、話を聞かせてもらえませんか? 森本君はどうしてるんですか?」


「それが、目覚めないのよ。もう、三日も」


 それを聞いた瞬間に、俺の頭は真っ白になった。


 「森本君が目覚めないってどういうことですか?」


 石川さんが、通されたリビングで質問するけれども、森本の母親らしき人はなかなか取り乱していてまともに話せそうな状態ではない。


「あの、森本君のお父さんは?」


 見たところ、森本以外にも男性の影が、家じゅうには所々に見られた。おそらく、父親もいるから、その人に聞けばいいだろう。仕事に出ているのならば、少なくとも話が通じるはずだ。


「とりあえず、お母さん。少し、奥の部屋で休んでいてください」


 こんな状態では、無理をさせるわけにもいかずに、俺たちは森本の母親を別の部屋に移動して、ゆっくりと話を聞きながら森本の父が帰ってくることを待っていた。

 きっと、自分の息子が目覚めないとなれば自分の母親もこうなってしまうのだろうと思うと、なんだか胸が痛かった。


 森本の父親が帰宅すると、リビングにあるテーブルで俺たち三人と森本の両親が向かい合う形になった。重たい沈黙が流れている。


「それで、何があったんですか?  彼はどうして目を覚まさないんですか?」


 俺の問いかけに対して、落ち着いた様子の父親が答える。


「実は君たちが送り届けてくれた後に、私たちも疲れていると聞いたからゆっくり眠らせていたんだ。しかし、朝になっても目覚めない」


「それから、森本君はずっと眠っているんですか?」


「ああ」


 それはあまりにも非現実すぎて、信じることができなかった。森本が、ずっと寝たきりなのか?


「そんなことが本当に」


 信じられないという表情をしているのは、悠介も石川さんも同じだった。


「私も最初は何かの冗談だと思ったのですけど、病院に連れて行ったら原因はわからないですけど、いわゆる植物人間になっていると言われてしまって」


 森本の母の目からは涙が流れ始めていた。


「お医者さんにも何もわからないらしい」


「そうですか……」


 俺もどうしたらいいのか全くわからなかった。森本が、植物人間になって、そのまま起きなくなってしまうなんて、とてもじゃないけれど想像できない。


「ねえ、あなたたちには何か思い当たるものはない? なんでもいいの」


 森本の母親が、泣きそうな目で問いかけて来る。思い当たることは、一つしかない。俺は、パソコン部について説明をすることにした。


 長い説明が終わると、森本の両親は考え込んでいた。


「そんなことがあったのか」


 二人は、ただ淡々と現実を受け止めているように見える。もしかしたら、ふざけた話をするなと怒られても仕方ないと考えていたので、二人がしっかりと話を受け止めてくれているおかげで少し安心した。


「それで、君たちも同じ部活に所属しているというのか」


「はい、森本君とはパソコン部を通じて知り合いました」


「なるほどね」


 森本の父親はしばらく黙り込んでしまった。


「僕たちは何をすればいいでしょうか? 何か力になれることがないでしょうか?」


 悠介が沈黙を破るように言った。森本の父親は冷静にこういった。


「もちろん協力してもらうよ。でも、これは警察の仕事だ、君たちは手を出さない方がいいだろう。あとは僕たちに任せてくれ」


 確かにそうだ。ゲームが原因であろうとなかろうと、人を植物状態にまでするゲームなんてものがあるとすれば。それは警察がしっかりと管理するべきである。


「わかりました」


「とりあえず、私たちは明日にでも警察署を訪れてみる。君たちは自分の身を守ることを第一に考えて欲しい。親御さんも心配するだろうから」


「はい、お願いします」


 警察が介入すれば、きっと何かわかるはずだ。そして、それを期待することしかできない。俺たちは学校内では絶対的な力を持ったけれども、一歩外に出れば、全くと言ってもいいほどに力がない。

 俺たち三人では、きっと警察に話をとりあってももらえないだろう。


「じゃあ、今日はこれくらいにしておこうか」


 森本の父親の言葉に従って、今日のところは解散することになった。警察が介入してなんとか解決してくれる、それを信じることしかできなかった。


 その恐怖は、俺を支配した。もしも、あの時にアリスの声がなければ、俺も同じ状態になってしまったのかもしれないという恐怖が。


「どうするかな。とりあえず、パソコン部は終わりだ」


 警察の介入があれば、原因がゲームにあろうがなかろうが、学校はそれを中止させざるを得ない。そんなものでは、来年の入学者数に響く。


 おそらく、パソコン部はよくて活動停止、悪ければ廃部になるだろう。仕方がないことだ。これで、学校にも平和が戻ってくるはずだ。


 しかし、海堂さんはおそらく、そこまでを想定していた。

 翌日、いや一週間がたっても学校には特に動きが無かった。

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