第8話 七章

 翌日の活動では、もうパソコン室に入った段階でゲームの世界へと誘われた。

 まるで吸い込まれるように、ドアを開けた時点から周りの空間が歪んでいきながらも、確かに石川さんと悠介の姿が見えていた。


「なんだろう、ここは?」


 着いた先の世界は、牧歌的な雰囲気が広がっていた。特に、周りから聞こえてくるような鳥のさえずりや、あたたかな日の光が俺たちを照らしていた。


「よくわからないな。特に、人がいるのがなんだか変な感じがする」

 

 悠介のいう事はもっともだった。前回は荒廃した世界で怪物とロボットに乗って戦うというアクションゲームのようなつくりではあったが、今回はまるで牧場経営ののんびりゲームなようである。


 俺は、あまりそういうゲームをしたことがないからわからない。


「ゲームの鉄則は、NPCの言葉を頼りにして進む。だから、とにかく目の前にいるNPCに話を聞いてみようぜ」


「それより、森本君や天草君の合流を待った方がいいんじゃない?」


 確かに、残りの三人は姿が見えない。森本がこんなゲームをするとは想像がつかないけれども、やっぱりいてくれた方がいいだろう。


「だけど、もしも俺たちだけゲームの世界に来ているとなればかなり危ない状況にあるけれども、大丈夫か?」


 悠介の懸念は最もだ。仮に俺たちが現実世界にいたとしても何ができるかわからないけれども、少なくとも海堂さんは森本、天草、森川さんに自由に接触することができる。そもそも、パソコン室に入った段階でゲームへと連れてこられたのは、海堂さんの狙いではないのだろうか。


「考えても仕方ないか」


 とにかく三人で待つことどれくらいだろうか。そうやらゲーム内の世界はかなりはやいサイクルで回っているらしく、世界に入った時には昼間でまだ太陽が天高くに上っていたが、もうすでに夕焼けでかなりまぶしい。


 「あっ、いたいた!」


 俺たちが待っていると、向こうの方から声をかけられた。どうやら天草がこちらにやってきたようだ。


「やっと来たのかよ」


「ごめん、ごめん。ちょっと色々あってさ」


「天草君は無事だったんだね。よかった……」


 石川さんがホッとした表情を見せた。それは俺も同じ気持ちである。


「でも、なんでお前一人なんだよ?  他の二人はどこか知らないか?」


「いや、知らないな。そもそも、俺はサッカー部の練習がある程度の区切りがついてからだし」


 そうだ、森本も森川さんも部活に入っていないはずだから、時間としては俺たちと同じタイミングでパソコン室にこられるはずなんだが。


「まさか……、二人とも何かあったんじゃないか?」


 天草の顔色が一気に青ざめていく。


「そんなわけないだろ。もしそうなっていたら、天草だってわかるだろ?」


 悠介が天草を落ち着かせようと必死になっている。


「あぁ、悪い。いらないことを言った」


 しかし、その悪い想像は当たるものだ。


「助けてください!」


 突如、俺の前に現れた少女はほとんど涙目のままに助けを求めてきた。最初、その少女が誰かを理解するのに時間がかかったけれども、どうやら森川さんらしい。この世界へ来た時点で牧場の雰囲気に合わせて服装が変わっていたからわからなかった。


「どうしたの?」


 動揺する森川さんをとりあえず石川さんが抱き留める。そして、なだめると状況をだんだんと理解してきたのか森川さんはここがゲームの中であることを認識したようだ。だが、それどころではないらしい。


「大変なんです、森本先輩が!」


「森本がどうかしたの?」


「正門付近で何か怖そうな人たちに絡まれていて」


 それを聞いた瞬間に、俺の頭には三人の顔が浮かんだ。それは、森本が海堂さんに頼んで学校から追放した石原たちだった。


「くそっ! こんなところでぐだぐだやっている場合じゃない」


 俺はすぐにだらだらと天草たちを待っていたことを後悔するけれども、それどころじゃあない。すぐにでもゲームをクリアして助けに向かう必要がある。俺が石原たちに勝てるとは思えないけれども、いないよりはましなはず。なら、とにかくNPCに話しかけるしかない。そもそも、この世界で何をすればいいのかすらも俺たちはまだ知らないのだ。


「あの、すいません」


 俺が急いで近くの牧場主らしき人に話しかけようとすると、いきなり目の前にウインドウが現れた。そこには、『牧場経営シミュレーション』と書かれていた。


「こいつは案内人か」


 普段は世話になることのないゲームの説明をするために配置されたNPC。もう今となっては、誰もが一度はゲーム内の映像を見てから買うかどうかを決めるから本来は必要がないけれども、それでもマナーやしきたりのために配置されている。だが、それはありがたい。


「えっと、牧場経営ってどういうことですか?」


「はい、牧場経営シミュレーションゲームです」


「牧場経営?」


 聞き慣れない言葉に思わず首を傾げてしまう。まあ、言っていることはわかるんだけれども、やったことがないゲームのジャンルだ。


「牧場経営というのは、牛や馬を飼って牛乳や卵を生産したり、畑を耕したりすることで野菜を作ったりします。そうやって生産したものを売ってお金を稼ぐのです。そして、そのお金を使って牧場を大きくしていくことの繰り返しです」


「なるほど……」


 つまりは、ひたすら地道なゲームだ。これも、森本が危機的状況にないのならば楽しめたかもしれないけど、それを言っているわけにはいかない。


「それで、どうしたらゲームクリアになりますか?」


「ゲームクリアは、特にありません。ただ、毎日を過ごしていくだけです」


「はっ?」


 いやいや、そんなゲームがあってたまるかよ。せっかくゲームの世界に入ったのに、何もしないで終わるなんてありえない。


「ただ、こちらには目標金額が設定されています。この金額を達成するとゲームの世界から出ることができます」


「じゃあ、その金額は」


「十万円です」


 十万円か。ここにいる五人で千円のアルバイトをすれば二十時間で稼ぐことができるが、牧場の世界ではどれほどなのかわからない。

 それに、高校生が簡単に手に入れられる金額ではない。


「ちなみに、こちらで暮らしている間は現実世界での時間は進まないようになっておりますので、安心してプレイしてください」


「そうか」


 まあ、いろいろとあるけれどもとりあえずは大丈夫そうだ。だからと言って、時間は動かないのだとしても森本を待たせるわけにはいかない。できることならば、その苦しみを少しでも和らげてやりたいと思うものだ。


「とにかく、全員でできる限り急ごう。すぐにでも、石原たちを止めないといけない」


 できれば、海堂さんが、いやたぶん水川さんでもなんとかできそうではあるけれどもあの二人がどうにか始末をつけておいてほしい。アフターケアまで万全にしてこその魅力的な商品であるはずだ。


 それから、五人は来る日も来る日も農作業に明け暮れた。なかなか最初の内は慣れない作業に戸惑って効率よく仕事を回せないでいたけれども、三日ほどすれば全員の役割分担も明確になってきたおかげで随分と楽になった。


「悠介。これを森川さんとこまでもっていってくれ」


「天草君。ここにあった鶏のエサを知らない?」


「森川さん。ちょっとこっちを手伝ってもらえるかな?」


 そう言いながら、俺たちは協力して作業をすることで連帯感を強めていった。それは、海堂さんが狙ったことかもしれないけれどもそれでも良かった。なんだかんだと言っても、やっぱり新しい人と仲良くなるのは楽しいことだ。


 この中で、俺があまり仲良くなかったは森川さんだ。そもそも、彼女は二年生の誰とも仲良くない。高校自体がそもそも部活以外ではなかなか先輩とは関わるのが難しい仕組みになっているうえに、まだ入学して一か月くらいだ。当然ながら、森川さんだってそもそも上級生というよりもクラスで立場を固めるべき時期だ。


 だけど、この時間は現実には作用しないのならばできるだけここで森川さんとの距離を詰めておきたい。いざとなった時に、こちら側の人数が森川さんがいるだけですでに半数を獲得していることになる。


 ただ、それは石川さんにお願いしておいた。どうしても、俺だと怖がらせてしまっていけない。どうしても男ならば、まだ天草のほうが向いている。やっぱり、俺は女子に慣れていないせいでどうも固くなっているとの指摘を石川さんからも今野さんからも言われてしまったのだ。


「大輔はもう少し女の子と話せるようにならないとダメだな」


「いや、山本君もそこまで慣れてないよ」


「そ、そうか」

 

 二人に言われると少しばかり心に来るものがあるけれども、確かに俺は女性と話すのが得意ではない。むしろ、苦手な部類に入るだろう。そもそも、何を考えているのかが読めない相手と話すのは難しい。男の一人っ子で、昔からカブトムシを捕まえて遊ぶのが最も楽しかったから、異性とコミュニケーションを取る機会が少なかったということもある。


 それに、一番は俺が臆病な性格だということが一番の原因だと思う。自分から話しかけるよりも、話しかけられるほうが圧倒的に多い人生を送ってきた。だから、俺から話しかけるのは怖い。


「まあ、そのうち慣れるさ」


「そうだね」

 

 そんなことを言ってくれる二人は俺のことを理解してくれている。


「しかし、本当に姉妹みたいだな」


 石川さんと森川さんが二人で並んで鶏の卵を集めている。その光景は、農協のPR動画などにすれば十分に宣伝効果がありそうなほどに生き生きとしており、とても絵になる。実際のところは石川さんの卵を集めるスピードに森川さんがついていけずに困っているだけなのだけれども、それもなんだか石川さんの優しさを表していてよりよく見える。


 まあ、実際に卵を集めて売らないとお金にはならないんだけれども、それでもいい気分転換になる。


「ちょっと、手が止まってるぞ」


 干し草を抱えた天草に注意されて、俺と悠介はさらに手を動かし始めた。そして、そこから数時間ほど手を止めずに動かした。


「よし、これで十万を超えるだろ」


 お金を得るには、出荷のトラックに収穫物を載せなければいけないけれども、ちょうどそのトラックに荷物を積み込むところだった。そして、最後のカゴ。鶏の卵が詰められたカゴだ。そして、そのカゴを載せたトラックが出発して牧場の門を超えた瞬間に、俺たちは現実世界へと呼び戻された。


「くそっ、体が重い」

 

 前回も、なかなか苦しくてすぐに眠ってしまったけれども、それどころじゃあない。なんとか、俺は体を奮い立たせてパソコン室のドアをこじ開けた。後ろからは、悠介と天草も後ろから追って走ってくる。苦しいままに、俺は走った。

「石川さんと森川さんは、先生と海堂さんを探してくれ!」


 俺はそれだけ言い残して、正門へと走る。廊下は走らないという張り紙も無視して、シューズが石造りの廊下をパタンと鳴らしながら俺が正門に到着すると、そこには森本が倒れていた。


「おい! 何してんだ!」

 

 その時には、恐怖とかそういうことも忘れて俺は森本に攻撃を加える三人と森本の間に割って入った。そのことに、石原たちが驚いて距離を取るが彼らもすぐにファイティングポーズをとった。俺は、喧嘩なんてことはできないししたことはないけれども、森本をなんとかかばうことができればいい。森本は、もう体に多数の傷をつけられていて見ていられないような状況だ。


「荒木? 荒木か?」


「黙ってじっとしてていい。すぐに海堂さんたちが来るはずだ」


 俺がその名前を出した途端に、石原たちは明らかに動揺した。単純な強さもそうだけれど、彼らも森本が発端ではあるけど海堂さんが手を伸ばしたことで自分たちが学校から退学処分を喰らったことは薄々理解しているのだろう。なら、それを出せばなんとか引いてくれるだろうか。


「くそっ!」


 石原はかなりイラついていたけれども、どうにもできない。そう思っていたのは、俺だけだった。石原はすぐに体勢を整えると、思い切り蹴りをくらわしてきたのだ。その蹴りは、疲れでかなり乳酸の溜まっているふくらはぎに直撃し、俺は体勢を崩す。戦えないにしても、せめて森本にこれ以上は被害がいかないようにと石原の攻撃コースを防ぐように倒れた。


「生意気なんだよ! お前も、森本も!」


 石原が大きく振りかぶった。俺はそれに身構えるけれども、その手は届かなかった。振り上げた手を、水川さんがとってそのまま投げ飛ばしたのだ。それは見事な背負い投げだった。あまりにも綺麗で、教科書通りの一本背負いによって石原の体は宙に浮き、アスファルトで舗装された公道に背中からたたきつけられた。


「痛いっ!」


 石原のほとんど声にもならないような悲鳴が響く。それにおじけづいたのか、他の二人も完全に戦意を失っていた。

 そこに、ようやく海堂さんと先生たちが合流して収まった。


「大丈夫? けがはない?」


 どうやら水川さんは救護などの知識もあるようで、すぐに森本を保健室へと運んで治療をしてくれたみたいだ。俺は、幸いにもふくらはぎを蹴られただけでけがなどは無い。足は痛むけれども、森本に比べれば随分とましだ。


「大丈夫だよ。どこもわざわざ治療が必要なほどではないし、ちょっと蹴られただけだし」


 実際、石原はおそらくただの喧嘩しかしたことがないらしくて、出した力が上手く伝わっていないような気がした。だからこそ、俺の足は無事でいられたようだ。もうすでに痛みはほとんど引いている。まあ、初めて人に悪意を持って蹴られたことのほうがショックだった。


「とにかく、森本が大丈夫そうならよかった」


「こんなことがあるんじゃ下手に海堂さんに対してお願いなんてできないな」


 帰りに俺の家へと訪れた悠介が、首を鳴らしながら言った。最初は森本を救うためというアドレナリンが出ていたけれど、すでにそれは消え去っており、ゲームで蓄積された疲労が指先まで残っている。腰なんて、少し立ち上がるだけで骨が音を鳴らしたほどだ。


「ほら、大輔。飲み物を持っていきなさい」


 母がかなり張り切ってもてなしの準備をしている。まあ、悠介はいつものことだとしても石川さんという美少女が家にいることが嬉しいのだろう。女の子が欲しいとは聞いたことがあるから、そういう目線もあるのかもしれない。


「ありがとうございます。急にお邪魔してすみません」


 その気遣いに対して、石川さんも恐縮しきりだった。そこまで気を使わなくてもとは思うけれども、やっぱりそこは気になるのだろうか。もしもそんなことがあればの話だが、俺が石川さんの部屋に行くことになれば同じような気もする。


「いえいえ、ゆっくりしていってね」


 母は嬉しそうに手を振ると台所へと戻っていく。俺と悠介は、とりあえずテーブルにあるお菓子をつまんでから話を始めた。


「でもさ、荒木。よくあんなとこに飛び込んでいったよな。俺はもう怖くて何も言えなかったぜ。本当に凄かった」


「そうだよ。本当に凄かった」


 悠介に褒められてもそうかと思うだけだが、石川さんに褒められると素直に喜びを表現できてしまう。俺も単純なものだ。


「まあ、なんかわかんないけど勝手に体が動いてたんだよ」


 俺がそう言うと、悠介は驚いた顔をしてこちらを見た。


「なんだか、変わったな。前よりも強くなったというか」


「そうなのかな。自分ではよくわからないけど」


「ああ、きっと変わってる。だって、お前って昔はもっと弱虫だっただろ」


 確かに、小学校の頃はいじめっ子たちに対しても口答え一つできずに空気に従って言いなりになっていた。それが、今でははっきりと拒絶できるし、暴力に関しても全くではないけれども機能に比べれば恐怖心を感じなくなった。


「それにしても、あの時荒木君が飛び出して行ってくれたおかげで私も安心できたんだよね。だから、ありがとう」


 石川さんに改めて礼を言われると、恥ずかしくなってしまって俺は思わず目をそらしてしまう。その先には、悠介がいた。

 悠介は何も言わず、にやにやと笑っていた。


「森本にも、いろいろと聞いてみるか」


 結局、森本は安心したのか俺の名前を呼んでからは声を発することは無く、石原たちが片付いても水川さんがすぐに連れて行ってくれたので俺たちが森本を話をすることがなかった。そして、俺たちは森本の連絡先を知らないから、どうしようもない。


 さすがに明日の登校に影響がでるほどではないだろう。もしあったとしたら、その時はその時に考えればいい。


「じゃあ、今日はこの辺にしとくか」



 悠介がそう言って、カバンを手に取った。石川さんも同じように腰をあげる。


「あれ? もう帰るの?」


 階段を降りる音がして、リビングから母が顔を出した。それに対して、先を歩く悠介が返事をする。


「そろそろいい時間ですし、お腹もすいてきたので」


「せっかくなんだから食べていけばいいのよ。ほら、そこのお嬢さんも」


「え、ああ、じゃあありがとうございます」


 そう言いながら、石川さんは押し切られるようにテーブルへとついた。こうなれば、悠介も選択肢はない。


「ほら、大輔。お皿を運ぶのを手伝いなさい。あ、二人は座ってていいのよ」


「いやいや、手伝わせてください。それくらいは」


「あら、ごめんなさい。助かるわ」


 母が嬉しそうに笑って、台所へと向かう。俺と石川さんは母に渡されたとおりに皿やコップを準備していく。


「さ、食べて。自信作だから」


 母が準備していたのは、家でよく作るカツカレーだった。なかなか、これが上手くて俺の好物ではある。悠介は何度も食べたことがあって美味しいと好評だけれども、どうやら石川さんも喜んでくれたようだ。


「なんだか、うちの味に似ています。すごく、食べやすい」


「どんどん食べてくれていいのよ」


 褒められたのが嬉しかったのか、母はえらく上機嫌だ。そのせいか、食事を終えてからも俺が小さい頃のアルバムを引っ張り出してきた。いちいち、その時の思い出を語るから俺は恥ずかしくて仕方がなかった。


 だけど、石川さんも悠介も面白がって聞いているし、なによりも思い出を語る母が楽しそうだったから無理に止めるわけにもいかず、テレビをつけてそちら側に意識を寄せることで羞恥心を打ち消していた。


「お邪魔しました!」


 結局、二人が帰ったのは九時頃だった。たっぷり、何時間も話していたのは本当に恥ずかしかったけれども、やっぱりなかなか家で親と会話していないせいでどうしても寂しい思いをさせてしまったのだろうか。その分を少しでも楽しんでもらえれば、母にとっても良かっただろう。


 石川さんと悠介にも、しっかりとお礼のメールを送っておいた。

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