それぞれマイノリティなセクシュアリティの3人がおりなす物語

主人公は他者に対して恋愛感情を抱かない女子。彼女の親友2人は同性愛者の男子ふたり。
一見不思議な関係性ですが、幼馴染の三人はとても自然に仲良しで、それぞれが当たり前の存在です。
恋愛感情がなくてもシキは友人たちをかけがえのない存在としています。

そんな主人公のシキの、繊細で鋭い視点から、性に関する外圧、不自由さが語られます。
社会に属している限り、シキが本当の意味で解放される日はおそらく来ないのだろうけど、
そんな中でも安らぎや自由を感じる人物や避難場所に、いつか彼女が出会えますようにと願わずにはいられません。

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