第二章 next

俺達って冒険者だよな?

冒険者。

ヤクザみたいな奴ら。しかし中には善良な冒険者もいて、実績を積み信頼を獲得したら、行商人の護衛にもつけたりするらしい。

こいつらがいるおかげで、勝手に街周辺の魔物が駆逐されるので、領主もほっといてる。金に忠実だからこいつら扱いやすいし。


「スノウ。お前の喉はいつ治るんだろな?最悪、大金を出して治癒院にもいこうか?」


〜いいですお兄様。自力で直して見せます。回復魔法の練習にもなりますし〜


「そうか。いつか直ったらいいな。スノウは魔力が多いし、いつか治るさ。」


大猿を倒した後、日常に戻っていた。

訓練して、美味しいもの食って、レベルアップする。これの繰り返しだ。


「ジャンヌ、新しい奴隷を他の町で買いに行きましょうよ。」


「あんたはH目的でしょ。奴隷を買うのは賛成だけど、前も言った通り、スノウみたいに言うことを聞いてくれて、戦闘の才能があって、可愛い奴隷なんて私たちじゃ買えないわよ。高すぎて。」


「それじゃあ、お金を稼ぎましょう。盗賊を殺して回りましょうよ。もしくは冒険者。」


「すごいやる気ね。そんなにHしたいの?」


「今の僕の性欲はすごいんです。ジャンヌも知ってるでしょ。」


「知ってるわよ。言っとくけど、まだスノウに手を出しちゃダメだからね、

体がまだできてないんだから。」


「知ってますよ。俺が手を出すのは俺の嫁のジャンヌだけですよ。」


「6歳が生意気だけど。ジンならいいわ。頼りになるし。」


俺はジャンヌお姉ちゃん呼びから、ジャンヌにした。だって、もう俺の嫁だし。


「6歳に負けてる13歳には言われたくないです。」


「本当に生意気ね。ジンが上手すぎるだけよ。意味がわからないわ。」


「それは一旦置いといて、金策の話をしましょうよ。今回ジャンヌのために結構出費をしましたし。」


「魔物を狩って、街で売る。この繰り返しでいいんじゃないの?」


「まあ、それでいいんですが。ジャンヌも俺も体が大きくなりましたし、

フードで顔を隠しといたら、何売っても大丈夫でしょうし。」


「あんたはまだ私より小さいけどね。」


「当たり前でしょう。まだ6歳ですし。」


「それもそうね。とにかくコツコツ頑張ればいいじゃない。集団で襲ってきたらまた逃げればいいだけじゃない。」


「そうですね。金になりそうな獲物を狩っていきましょう。緑猪でも探しましょうか。」


「緑猪は食べるわよ。売らないわ。」


「それじゃあ、ハチミツでも売りにいきましょうか。森に住んでる俺たちだからこそ知っている巣がたくさんありますし。」


「そうね。ハチミツは高く売れるわ。」


「雨の日を待ちましょうか。」


「そうね。それでいいわ。」


今日は晴れだったので、森を散策していたところ、赤熊が8匹かたまっていた。


「ジャンヌ、あれを狩りましょう。金になります。」


「分かったわよ。スノウもいいわね。」


スノウは頷く。


俺は2撃、ジャンヌは1撃で赤熊を倒す。俺が3匹、ジャンヌが4倒し。

スノウは剣と魔法で一匹倒した。もちろん援護はしたが。


「さっさと解体して、次の獲物を探しにいきますよ。」


「分かったわよ。無駄にやる気ね。スノウはゆっくりでいいわよ。正しい解体をすることが大事なんだから。」


「それもそうです。それぞれ狩った獲物を解体しましょう。」


大量の肉と毛皮を一度家に持って帰り、氷漬けにして、次の獲物を探す。

ホブゴブリンの集団がいたので、軽く蹴散らして、耳を切る。

俺はこいつらの死体をほっといて、こいつらに毒を注入しといた。

これで、こいつらを食って魔物が死んだら俺達の経験値になる。

この世界の面白いところは、罠だけで殺したら、経験値にはならない。

前に、罠だけで冒険者が死んでも経験値にならなかったし。

毒では経験値になるが。


次にオーガを見つけた。オーガはホブゴブリンの進化系みたいな奴で、強いっちゃ強いが、普通に射殺できる。

こいつらの耳も切って、ホブゴブリンと同じように毒を注入しといた。

この日の狩は終わりにして、街に獲物を売りに行った後、森にいくつかある内の別の拠点に行き訓練をしたのち、晩御飯を食べて風呂入って寝る。

毒殺をしまくると、森のバランスが狂うので程々にしておく。

狩場も一日ごとに変えて、バランスを保っておく。


「今日、冒険者ギルドで行商人の護衛に誘われたわ。断ったけど。」


「あの仕事は、楽にお金は稼げますが、給料は高くないですからね。

森の中で魔物を見つける能力の低い奴らにとってはうまい仕事らしいですけど。」


「そうね。でも私たちが一日で小金貨3枚も稼げるなんてね。」


「今日は、運が良かっただけですよ。このまま行ったらすぐ奴隷を買えそうです。」


「何人欲しいの?」


「とりあえず、前衛がもう一人欲しいです。流石にバランスが悪いです。

スノウに負担がいくのは良くありません。」


「そうね。身体能力が高い子がいいわ。」


「じゃあ、次は獣人ですね。獣人は性欲強いって聞きますし、ちょうどいいです。」


「はいはい。」


翌日、ジャンヌが盗賊討伐に誘われてた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る