報復

今日も5人組はいつもの酒場で飲んだ後、いつもの宿に泊まる。

男、5人一緒の部屋で泊まるんだが。

酒飲む金があったら、もうちょい良い宿とまれよな。

宿の入り口から、侵入して、一人一人声を出させないように、口を塞いで喉元を掻っ切る。


あっさり終わった後、こいつらの持ち物を全部奪って、逃げる。

帰りは、重量が重くなったので、音を消して動くのに苦労したが、それでも、

事前に行く道も帰る道も調べていたので、難なく帰れた。


「ステータスオープン」


名前 ジン


職業 なし


レベル 24


スキル 魔力操作1 魔力感知1 魔力回復1 火魔法1 風魔法1 水魔法1

身体強化1 

体力回復1 弓術1 剣術1

状態異常2

気配察知2 気配隠蔽1


「レベルが6も上がってる。強い人間を暗殺することが強くなる一番の近道ですね。」


「そうね。本当は強い人間は暗殺なんてされないけどね。」


「こいつらは酔っ払ってましたから。」


帰宅途中の道中で5人組の装備から血をとって綺麗にしといた。

こいつらは全財産、銀貨6枚だった。

金持ってなさすぎだろ。


「ジャンヌお姉ちゃん装備はどうしましょう。サイズ合わないですし。気楽に売れないですし。」


「次の街で売れば良いでしょ。それに小道具のいくつかは使えるわよ。」


「そうですね。でもこいつらの持ってた非常食は食べたくないです。」


「それはそうね。汚そうだし。ジン、今日はもう遅いし寝ましょう。」


「そうですね。疲れました。」


初めての暗殺で寝た。魔物を殺したみたいで意外にすんなり行けた。



ーーーーーー翌朝ーーーーーー


暗殺した宿の周りは少し騒ぎになっていたけど、よくあることらしくすぐに解散してた。


「ジャンヌお姉ちゃん。隣町まで行きます?近いですし。」


「1週間後ぐらいでいいでしょ。準備もしたいし。」


「そうですね。盗賊達の情報を聞き出してから、行ってみましょう。」


いつも通り、狩りをして獲物を売って、スキルレベルのために訓練をする。

最近は、ジャンヌと近接戦闘の訓練もする。どっちも後衛はバランス悪いし。

後、回復魔法の練習もしている。怪我したら、一発で死にそうだし。


「ポーションあいつらが持ってて良かったですね。儲かりました。」


「そうね。ポーションって地味に高いし。治癒院はアホみたいに高いし。」


「そうですね。なるべく怪我しないように行きましょう。」


毎日コツコツ、魔力と体力が尽きるまで訓練する。少し休憩した後、ご飯を作って、食べて風呂を作って入って寝る。


翌朝


「ジャンヌお姉ちゃん。隣町に行く前に、ホブゴブリンとオークは倒せるようにしておきましょう。道中出会うかもしれませんし。」


「それはそうね。装備を売ったお金を狙われるかもしれないし。もう少し強くなってから、隣町に行きましょうか。」


「そうですね。さすが、ジャンヌお姉ちゃんです。」


ホブゴブリンは単にでかいゴブリンでオークは太ったホブゴブリンみたいなやつだ。

この2種類の魔物は倒すと、討伐の証拠の耳を冒険者ギルドに出すと、少し金はもらえる。

ホブゴブリンは金にできる部分はない。

逆にオークは全身を金に変えられる。睾丸は滋養強壮につかえて、肉は豚肉みたいな味がする。

なので、冒険者ギルドはホブゴブリンの懸賞金をオークより少し多めに設定してる。銅貨2枚分だけだが。


「まずは、強さてきにホブゴブリンからですね。お金にはなりませんけど。」


「そうね。あんまり冒険者ギルドには行きたくないけど。」


「フードを被ればわかりませんよ。それに相手も覚えていませんよ。」


「そうね。依頼をこなしてお金になることもあるし、いずれは何回か使わないといけないしね。」


「情報屋ぐらいに思っておけば、いろいろ便利ですしね。」


森を3時間ぐらい探してゴブリン5匹とホブゴブリン1匹の集団を見つけた。

木の上から、攻撃することにした。


「ジンはゴブリンをやりなさい。私はホブをやるわ。」


「了解です。」


ジャンヌが一発でホブゴブリンの喉につき刺して絶命させていた。

俺は、ゴブリン如きに矢を消費したくなかったから、そこらへんの石で3

匹ぐらい殺した。

残り2匹は逃げたが。


「ゴブリンの耳も一応取って帰りましょう。」


「そうね。一応お金になるし。」


「それにしても、よくホブゴブリンを一発で倒せましたね。」


「物質強化のスキルを覚えたからね。」


物質強化のスキルは、名前通りのスキルで、物の性能を強化できる。

込められる魔力の最大量はスキルレベルとこめる物に依存するが、

かなり強力なスキルだ。

俺もはやく覚えたい。


「身体強化みたいな感覚ですか?」


「そうね。結構近いわ。ジンもすぐに覚えられるわよ。」


「明日は一日中、魔力操作でもしときますよ。それより、まだ日が高いですし、

もう一匹ぐらいホブゴブリン倒しますか?」


「いいえ、やめとくわ。道中にいたら倒すけど。」


「わかりました。」


帰り道、出会ったゴブリンと一角ウサギを殺して、街に帰り換金した。

ホブゴブリンを殺した報奨金は銅貨9枚、ゴブリンは鉄貨3枚になった。


「明日は、僕がホブゴブリンを倒しますよ。あいつらのいる場所も大体分かりましたし、すぐに見つけられますしね。」


「そうね。今日殺した感じでは、そこまで強くなかった相手だったしね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

異世界豆知識 討伐報酬


オーク 銅貨7枚

ホブゴブリン 銅貨9枚

ゴブリン   鉄貨3枚

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る