当たり前体操

「昨日、追ってきた5人組を殺しましょう。」


「なんで?殺す必要はないでしょ。いい人たちだったわよ。」


「そうかもしれません。しかし、そうじゃなかった時は、僕たちが殺されます。その五人組はどうせジャンヌお姉ちゃんがお金を払ってからやってきたんでしょ。」


「それはそうだけど。でも、殺すのはやりすぎじゃない?」


「やりすぎじゃありません。そいつらはおそらく初心者狩りをしているクズ達です。極悪人ですよ。」


「決めつけが激しいわね。ジンはあの五人と話したこともないんでしょ。」


「話したジャンヌお姉ちゃんが騙されたから、話してない僕の感性が正しいんですよ。」


「そうかもしれないけど、、、」


「もしかして、友達になろうよみたいなことを言われましたか?」


「なっ!!よく分かったわね。」


「ジャンヌお姉ちゃんは僕の時もそうでしたけど、甘いんですよ。でも、分かりました。ではあいつらを調べましょう。」


「調べる?」


「あいつらの普段の行いを監視してたら、大体あいつらの性格がわかるでしょう。」


「そうね。そうしましょ。」


「しかし、その前に魔物を狩って、そのまま肉屋とかの店に売りに行きましょう。」


「それでいいわ。冒険者ギルドはあまり行きたくないし。」


「そうと決まったら、金になる魔物を狩っていきましょう。ジャンヌお姉ちゃん昨日、ギルドから買った情報を教えて下さい。」


ジャンヌがギルドか買ったら情報を聞き出した。

この情報が正しいか、分からないが。大金だして間違った情報なら、冒険者ギルドの対応した女も報復リストに入れとこ。



確かめたところ、どうやら情報は間違っていなかったようだ。良かった。

もしかしたら、適正価格だっったかもしれないと一瞬思ったが、分からない。

俺がもう少し大きくなってから、考えよう。

とりあえず、1日かけて、うさぎ三羽と鳥1羽を捕まえた。

これを解体して、街の肉屋に売りに行った。俺は離れて見てただけだけど。

ジャンヌにフードを被らせて、謎の子供感出しといた。


「おっ!なんだい嬢ちゃん持ち込みかい?」


「そうよ。持ち込みの方が高く売れるって聞いたのよ。」


「それは解体の腕次第だな。冒険者の大半は解体している暇があったら、他の魔物を倒すしな。その方が、たいていの場合儲かるし、強くもなれる。」


「そうかもね。でも私は冒険者じゃなくて、狩人だわ。解体までが狩りなのよ。」


「自信満々だね〜。いいよ見せてみな。」


ジャンヌは肉屋の店主にとった獲物を見せる。


「おおっ!本当に解体はうまいな!これなら一角ウサギは一羽、銅貨1枚、黒鳥は銅貨2枚で買い取れるぜ。」


「そう。でもこの街に来たのは初めてなの。もう数件肉屋を回るわ。」


「そうかい!!うちが一番高いと思うが、初めてならしょうがねぇ。じゃあ、またな!」


「またね。」


ジャンヌは人をよく疑うことを覚えた。

後、口数少なくして、謎の子供感を出させることを教えといた。


数件回ったが、最初の店が一番買い取りが高かった。

一角ウサギと黒鳥の肉以外で他に売れる部分を売れる店を肉屋の店主から聞き出し、同じように狩りした獲物を売っていった。

一角ウサギは一羽銅貨4枚に黒鳥は一羽銅貨5枚になった。


それから、一月は狩りをした獲物を売って、この街の情報を調べた。

美味しいものも食ったし、装備の調整もした。料理の種類も増やした。

拠点は街の中にしようと思ったが、森の中の方が安心するから、街から少し離れた川の近くに小さい小屋を建てた。

布団は自分達で狩った獲物を使って、なんとなく作った。羽毛布団ってやつだな。

魔物除けの魔道具もあるし、大丈夫だろ。

周辺に何かあった時のために幾つか罠も仕掛けたし。


初日に俺たちを尾行してきた五人組はやっぱり、初心者狩りだった。

そいつらは酔っ払うと、自慢話をよくするらしく、その中に初心者狩りの話はよく出てくるらしい。

そこの酒場の店主は、幼児の俺に気前よく話してくれた。

冒険者で生き残るやつは卑怯な奴らだけだから、お前は向いてると言われたが。

ちなみに、初心者狩りは大体の冒険者がやっており、この5人組も昔一度されたが、命は見逃されたらしい。


「まぁ、あいつらの事情なんてどうでもいいが。ジャンヌお姉ちゃん分かってますね。今夜決行ですよ。」


「分かっているわよ。ジンの言う通り、あいつらは私を騙してたんでしょ。」


今夜、あの五人組に報復しなきゃ。




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